和伎神社(わきじんじゃ)石燈籠 二基

 和伎神社(わきじんじゃ)(涌出宮:わきでのみや)(京都府木津川市山城町平尾里屋敷54)

  石燈籠は四角型で、本殿前に左右二基、南北朝時代の同じ型のものが置かれている。

 和伎神社(わきじんじゃ)石燈籠(東側)

和伎神社(わきじんじゃ)石燈籠(本殿前東側)(重要美術品、南北朝時代、花崗岩)

宝珠・請花、宝珠と請花一石で作られている。
燈篭は、本殿の前、左右に各一基に置かれている(向かって右側) 火袋、火口四面、上区は二区で横連子、下区は二区で斜十字を刻む

笠の軒は薄く、水平にのび、両端で緩く反らせ、軒裏に一段の垂木型をつくる

中  台

中台は、上端に二段の請座、側面は二区に分け格狭間をつくる。下端は覆輪付単弁請花を刻出する

竿(さお)、角柱で、刻銘はない。 神前の石燈籠で、すっきりとして簡素な形式

四角型石燈籠は鎌倉時代末期に出現し、南北朝から室町時代にかけて流行した。鎌倉時代末期 の代表的四角型石燈籠に春日大社元亨石燈籠(元亨三年

1323年)がある。南北朝時代のものは講御堂寺 石燈籠(南北朝時代 延文三年 1358年)や東大谷日女神社 石燈籠(南北朝時代 永和元年 1375年)がある。

基  礎

基礎上端は複弁反花座、側面は土に埋もれて不明

 和伎神社(わきじんじゃ)石燈籠(西側)

火袋、火口四面、上区は二区横連子、下区は二区で各々格狭間をつくる
燈篭は、本殿の前、左右に各一基に置かれている(向かって左側) 中台、上端は二段の請座、側面は二区格狭間で、下端は覆輪付単弁請花。

後部の一部を破損する。軒は薄く、水平にのび、両端で緩く反らせ、軒裏に一段の垂木型をつくる。

基  礎

基礎上端は複弁反花座、側面は土に埋もれて不明

和伎(わき)神社本殿(府指定文化財、江戸時代中期 元禄五年 1692年、三間社流造)

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和伎神社 (わきじんじゃ)

社伝によると、奈良時代 天平神護二年(766)に伊勢国から、天乃夫岐売(あまのふきめ)神を勧請した

 石燈籠(いしどうろう)

*JR奈良線 「棚倉駅」下車、東方向へ 徒歩 すぐ。

(撮影:平成23年7月9日)