極楽寺墓地（ごくらくじぼち）の石仏

　極楽寺墓地（ごくらくじぼち）（奈良県生駒郡斑鳩町大字法隆寺）

　　斑鳩神社（天満宮）の北側にある極楽寺墓地は、この地方の惣墓で、広い墓地の西南角にある地蔵堂とその東側、南側の墓地入口付近に室町時代以降の石造物がある。

　極楽寺墓地（ごくらくじぼち）地蔵石仏（永正十八年銘）

極楽寺墓地（ごくらくじぼち）地蔵石仏（室町時代中期永正十八年 1521年、花崗岩、高さ 205Cm)


舟形光背を負い、蓮華座上に立つ右手錫杖・左手宝珠の地蔵を厚肉彫りする。極楽寺墓地の西南角にある地蔵堂の中に安置されている。

像の脇に十数名の結縁者名と、向かって左側の光背部に下記の刻銘がある。

刻銘：「奉造立地蔵尊、永正十八年（1521）庚巳卯月日、一結衆各敬白」

お堂内に安置されている地蔵石仏


極楽寺墓地阿弥陀石仏（室町時代後期永禄七年 1564年、花崗岩、高さ 123Cm)

地蔵堂東側に立つ来迎阿弥陀石仏で、像高91Cm。多数の結縁者名と下記の刻銘がある。

刻銘：「念仏講衆、永禄七年（1564）九月四日」


極楽寺墓地阿弥陀石仏（室町時代末期、花崗岩、高さ 146Cm 像高 102Cm)

地蔵堂東側に立つ来迎阿弥陀石仏で、像高102Cm。光背に刻銘があるが不明。

極楽寺墓地（ごくらくじぼち）地蔵石仏（室町時代末期元亀四年 1573年、花崗岩、高さ 150Cm)


舟形光背を負い、蓮華座上に立つ右手錫杖・左手宝珠の地蔵で像高108Cm、極楽寺墓地の南側入口に立つ。像脇に法名を多数刻んでいる。