法隆寺(ほうりゅうじ)石燈籠

 法隆寺(ほうりゅうじ)(奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1-1)

  石燈籠は、もと西円堂前にあったもので「西円堂型」と呼ばれる鎌倉時代中期の有名な石燈籠。

法隆寺(ほうりゅうじ)石燈籠 (重要文化財、鎌倉時代中期、花崗岩、高さ 238Cm)

宝珠、全体に対し小さく、請花は作らず、枘によるはめ込む。形が良い
石燈籠は、西院伽藍内 五重塔の西側に置かれている 火袋、六角で、火口一面、角窓一面、壁面 四面の構成

笠は背が高く、軒は緩やかに反る。蕨手(わらびて)は、数本を欠損する。

火  袋

前後に火口と角窓、残りの四面は壁面とする

上区は横連子と竪連子、中区は二区で輪郭付、下区は二区で各々に格狭間をつくる

中  台

中台は、蓮台式で古式を示す。上端は低い一段、下端は覆輪付で単弁の蓮弁を側面にまで刻出する

竿(さお)は円柱、重厚でやや太く、三節をつくる。石燈籠は、見どころが多い西院伽藍内に竹垣に囲まれて立ち、見る人もほとんどいない

基  礎

基礎は低い六角形で、上端に覆輪付単弁蓮華文を低平に刻出する。東大寺法華堂石燈籠に似ている。

石燈籠は、もと西円堂前にあったもので「西円堂型」と呼ばれる鎌倉中期の有名な石燈籠。現在、五重塔西側、回廊との間に立っている

法隆寺(ほうりゅうじ)五重塔(国宝、飛鳥時代 680年頃、本瓦葺、高さ 31.5m)

 浄念寺(じょうねんじ)五輪塔                           石仏と石塔-目次!

法 隆 寺

法隆寺は、聖徳太子が推古天皇九年(601)に自らが住んだ斑鳩宮の西隣に、推古天皇13~15年(605~607)頃建立した

 石燈籠(いしどうろう)

*JR関西本線(大和路線)法隆寺駅前より、奈良交通バス 法隆寺門前行きに乗車、終点「法隆寺門前バス停」下車 すぐ。

(撮影:平成17年9月18日、平成23年8月1日)