浄国寺(じょうこくじ)石造層塔

 浄国寺(じょうこくじ)〈奈良県橿原市一町(かずちょう)1204〉

  石造層塔は凝灰岩製で平安時代後期の作品。初層軸部、金剛界四仏の種子が美しい。

浄国寺(じょうこくじ)石造層塔 (平安時代後期、凝灰岩、現在九層 高さ 約360Cm)

初層軸部、金剛界四仏の種子を薬研彫する(正面、「アク」:不空成就)
石造層塔は、本殿に向かって右手、小丘の中腹に立っている 初層軸部、金剛界四仏の種子を薬研彫する(北面、「ウーン」:阿閦如来)

初層軸部の四面は、金剛界四仏の種子が、月輪を刻まず雄渾に彫られている。

初層・二層屋根

各層屋根の上部に、上層の低い軸部をつくりだす。軒反は緩く反り、軒下は垂木型を作らない。

初層軸部、金剛界四仏の種子を薬研彫する(背面、「キリーク」:阿弥陀)
初層軸部、金剛界四仏の種子を薬研彫する(南面、「タラーク」:宝生如来) 近年、塔身内部から、白鳳時代の銅板押出仏が発見されたという

基 礎

基礎は背が低く古式を示す。

現在九層で、相輪を欠失する。もと十三重塔といわれているが、九層であっても違和感がない。屋根石は、背面がかなり傷んでいる。

宝篋印塔 残欠

境内にある寄せ集めの石塔で、笠は下二段、上四段の段型を作り、隅飾りが鎌倉時代中期風

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浄国寺 (じょうこくじ)(浄土宗)

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*JR・近鉄 橿原神宮駅西口から奈良交通バス 近鉄御所駅行きに乗車、「一町(かずちょう)バス停」下車、東北東方向へ 徒歩 約6分。近鉄南大阪線「坊城駅」下車、南南東方向へ徒歩 約35分。

(撮影:平成23年12月22日)