奈良の塔

 興福寺(こうふくじ)五重塔(奈良市登大路町48)

  南都七大寺の一つ。平城遷都(710)と同時の開創と伝えられる法相宗の大本山

興福寺五重塔(国宝、室町時代 応永三十三年 1426年再建、本瓦葺、高さ 50.1m)


三層部(二層以上は同じ造り、三手先組物、二軒繁垂木、間斗束)

初層部の三手先組物

興福寺は藤原氏の氏寺として栄えた南都七大寺の一つ

五重塔は天平二年〈730年)光明皇后の祈願により創建された。たびたびの火災にあい現在の塔は応永三十三年(1426年)再建の六代目の塔

塔は基壇上に建ち、中央間板唐戸、脇間連子窓、中備えは三間とも間斗束、組物は三手先、軒は二軒繁垂木


初層、三手先組物

初層、本瓦葺屋根と垂木

塔は総高50.1mで東寺の五重塔に次いで二番目に高い。姿かたちも非常に美しい

塔は木割の太い純和様の復古建築。組物は三手先、間斗束を一段にして上方を通し肘木で組む中世的手法


ダイナミックな組物

太い木割り

塔の内部は四天柱があり須弥壇を設け三尊形式の四方仏を安置する

この塔は室町時代の和様五重塔の代表的遺構

この塔は、明治の廃仏毀釈のとき、五十円で売りに出された。一人買いに出たものがあり、まきにするつもりと答えたという

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興福寺・東金堂(国宝、室町時代 1415年再建、寄棟造、本瓦葺)

昭和十二年(1937年)の修理時に本尊台座より銅造仏頭(旧山田寺薬師如来 国宝)が発見された

(平成17年6月5日撮影)