慶運寺（けいうんじ）（奈良県桜井市箸中1162）

　　本堂の手前、西側に安置されている石棺仏で、石棺の身を利用し、底部に弥勒仏を刻んだ珍しい石棺仏。

慶運寺（けいうんじ）弥勒石棺仏 （鎌倉時代後期、凝灰岩、高さ 158Cm)

くり抜き式石棺の身に、弥勒仏を半肉彫りする。石棺仏は、石棺の蓋の裏側に刻むのが多く、身の部分に刻むのは珍しい

奈良県の弥勒石棺仏では、天理市の長岳寺（ちょうがくじ）弥勒石棺仏があり、石仏では、白毫寺（びゃくごうじ）弥勒石仏がある。

右手は施無畏印、左手は下げ手の甲が表であれば弥勒だが、かなり磨滅し分かりにくく、「奈良県史」では、阿弥陀と記されている

石棺に刻まれた仏

石棺仏 背面		石棺仏 正面

境内に安置されている石棺仏

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慶運寺（けいうんじ）

慶運寺は、裏手に古墳があり横穴式石室も残っている。また、西側に隣接してホケノ山古墳がある。

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＊JR 桜井線 「巻向駅」下車 東南方向へ徒歩 約15分。

(撮影：平成23年7月6日）