広代墓地(ひろだいぼち)(奈良県山辺郡山添村大字広代)
広代墓地(ひろだいぼち)十三仏板碑(室町時代後期 永禄三年 1560年、花崗岩、高さ 104Cm 幅 45Cm)
頂部山形、最上部に虚空蔵菩薩、その下 三列四段に十二仏、計十三仏を半肉彫りする。「永禄三年(1560)七月四日、妙全、明雲」の刻銘がある |
最上部 一段目
虚空蔵菩薩坐像を半肉彫りする
二段目、向かって左から阿弥陀如来・大日如来・阿閦如来
三段目、左から勢至菩薩・観音菩薩・薬師如来
五段目、左から文殊菩薩・釈迦如来・不動明王
十三仏は、死者の追善供養のために初七日(不動)、二七日(釈迦)、三七日(文殊)、四七日(普賢)、五七日(地蔵)、六七日(弥勒)、七七日(薬師)
、百ヶ日(観音)、一周忌(勢至)、三回忌(阿弥陀)、七回忌(阿閦)、十三回忌(大日)、三十三回忌(虚空蔵)の十三仏事にわりあてられた仏・菩薩をいう。
背面は粗仕上げ、中程で割れ接着剤で修理のあとが残る。十三仏板碑は、生駒山系を挟んだ大阪・奈良地区に多く(約50基)ある |
広代(ひろだい)墓地
十三仏板碑は、小さな墓地の端に立っている
*JR・近鉄 天理駅前より三重交通バス 上野産業会館行きに乗車、「中峯山(ちゅうむざん)バス停」下車、南方向へ 徒歩 約5分。広代墓地は、国道25号線に沿った北側の崖上にある小さな墓地。
(撮影:平成23年8月24日)