岡山 後楽園(こうらくえん)石塔と石燈籠

 岡山 後楽園(こうらくえん)(岡山県岡山市北区後楽園1-5)

  日本三名園の一つ。岡山藩主 池田綱政が家臣の津田永忠に命じて貞享四年(1687)に着工、元禄十三年(1700)に完成を見た回遊式庭園。

  後楽園(こうらくえん)慈眼堂七重石塔

後楽園(こうらくえん)慈眼堂 七重石塔(室町時代中期、花崗岩、高さ 310Cm)

沢の池 北岸にある慈眼堂の前に立っている。基礎は、上端二段で、側面は四面とも輪郭を巻き内に格狭間をつくる。初層軸部は、無地。

慈眼堂は、池田綱政が江戸時代中期 元禄十年(1697)に、藩内の平安と池田家の安泰を願って建立した。

  後楽園(こうらくえん)五重石塔

後楽園(こうらくえん)五重石塔(室町時代、凝灰岩、高さ 160Cm)

庭園用に作られた石塔では、園内で一番古いものといわれている

延養亭の東側、大芝生の端に立っている。初層軸部の四面を花頭窓風に、上層の軸部四面も窓を切抜き、軒裏は垂木形をつくる

  後楽園(こうらくえん)延養亭(えんようてい)前 茶庭型石燈籠

後楽園(こうらくえん)延養亭前 茶庭型石燈籠(凝灰岩:豊島石、高さ 100Cm)

延養亭前の芝生の中に立っている。逆凹型の基礎上に輪切りにした火袋を置き、火袋の天井から火皿を吊るす。

  後楽園(こうらくえん)廉池畔(れんちはん) 茶庭型石燈籠

廉池軒の前、池に架かる石橋を照らす石燈籠で、花崗岩製、地上高95Cm、竿を地中に埋める。笠はシコロ葺、宝珠は桃の実の形につくる

  後楽園(こうらくえん)流店(りゅうてん)の石

水路に置かれた石
亭舎の中央に水路を通し、色や形の違った石を置く 水路に置かれた石

流店(りゅううてん)は、庭園内にある藩主の休憩所で、亭舎の中央に水路を通し、中に色の違った美しい石が置かれている。

水路に置かれた石 水路に置かれた石

庭園内の唯心山(ゆいしんざん)から見た「沢の池」

池には、三つの島が造られている。奥に、慈眼堂の門が見える。

 東湖園(とうこえん)七重石塔(旧 石蓮寺塔)                  石仏と石塔-目次!

庭園内の唯心山(ゆいしんざん)から見た「延養亭(えんようてい)」

*JR岡山駅前から岡電バス「藤原団地」行きに乗車、「後楽園前バス停」下車すぐ。

(撮影:平成23年9月11日)