東湖園(とうこえん)七重石塔(旧 石蓮寺塔)

 東湖園(とうこえん)(岡山市中区門田屋敷2-2-5)

  廃寺となった赤磐市の石蓮寺にあった石塔。石蓮寺跡に残る 石蓮寺十三重石塔(県指定文化財) とほぼ同年代の作品と考えられている。

東湖園(とうこえん)七重石塔(旧 石蓮寺塔)(鎌倉時代中期、花崗岩、基礎からの高さ 350Cm)

初層軸部西面、舟形を彫りくぼめ蓮華座上に四方仏を半肉彫りする
七重石塔は、池の東南隅に造られた築山の上に立っている 初層軸部南面、舟形を彫りくぼめ蓮華座上に四方仏を半肉彫りする

初層 屋根

軒の反りは緩く、各層屋根の上部に、低い上層の軸部を作り出す。軒下の垂木型は、つくらない。

初層軸部東面、舟形を彫りくぼめ蓮華座上に四方仏を半肉彫りする
初層軸部北面、舟形を彫りくぼめ蓮華座上に四方仏を半肉彫りする もと赤磐市の廃寺となった石蓮寺にあった塔で、明治年間に移建した

赤磐市の石蓮寺跡には、岡山県を代表する石塔である 石蓮寺十三重石塔(県指定文化財) が今も残っており、年代も同じ頃の作品と考えられている。

基 礎 ・ 蓮 華 座

低い基礎の上に載る蓮華座は後補

相輪は後補で、相輪上方から七層屋根に宝鎖を付ける 基壇は、割石積み基壇

東湖園 三光燈籠 (江戸時代)

火袋の火口が方形・円形・半月形で、三様の口形から三光燈籠と呼び笠に蕨手がついている。

船着場の近くにあり、足元を照らす照明として使用された。

 東湖園(とうこえん) 回遊式庭園

 大光院(だいこういん)題目笠塔婆                        石仏と石塔-目次!

主亭 映波荘と茶室(右側)

東湖園は、元和年間に岡山藩藩主 池田忠雄が作った。後、岡山藩重臣の丹羽氏の下屋敷となる。

層塔紀年順  来迎院(らいごういん)三重石塔(鎌倉時代中期)  石造層塔-紀年順-目次

*JR岡山駅前から市内電車 東山行に乗車、「門田屋敷」下車すぐ。

(撮影:平成23年9月11日)