大滝山(福生寺)(おおたきさん ふくしょうじ)(岡山県備前市大内964)

  鑑真和尚により創建された。報恩大師の備前四十八か寺の一つ

 大滝山(福生寺)三重塔(重要文化財、室町時代 嘉吉元年 1441年、本瓦葺、高さ 19.72m)

広大な敷地を持つこの寺は室町時代に大いに栄え、この山中に子院僧坊50以上を数える大寺院だった


三層部、和様三手先組物

二・三層部、軒は二軒繁垂木。本瓦葺屋根

大滝山福生寺は天平勝宝六年(754年)鑑真和尚により創建され、報恩大師が備前四十八か寺を整備するに当たりその一つに加えられた

  

塔は擬宝珠高欄を付した縁をめぐらし中央間板唐戸、脇間連子窓、中備えは三間とも蓑束


三手先組物、持送りに彫刻が入っている

初層、木鼻。柱は総円柱

大滝山は万寿元年<1024年)に全焼する。観応年間(1350〜1352)に足利尊氏の発願により再興された

山の緑に囲まれて三重塔が映える。

三重塔は足利義教が嘉吉元年(1441年)に建立したものと伝えられている


塔、四方の鬼瓦

四隅には青銅製の風鐸を吊る

塔の内部は来迎柱、来迎壁、須弥壇が設けられ大日如来坐像を安置する

仁王門(市文化財、室町時代 応永四年 1397年建立)

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大滝山本堂(市文化財、本尊 十一面千手観音菩薩)