羽室御霊社(はむろごりょうしゃ)五輪塔(西側、前列中央塔)(大分県別府市野田1組1)
社殿を挟んで東・西両側に五輪塔群があり、西側群前列に三基の大型五輪塔(県指定文化財)が立つ。その中央塔で、五輪塔群中、最大の五輪塔。
風・空輪、一石からなる | ||
西側五輪塔群、前列大型五輪塔三基(県重文)の中央塔 | 火輪、軒反は両端で反る。軒口は、垂直に切られている |
羽室御霊社五輪塔(中央塔)(県指定文化財、鎌倉時代後期~南北朝時代、安山岩、高さ 220Cm)
水 輪
中央部のカーブが緩い球形で、やや下膨れ
各輪に、大日如来三身真言と金剛界五仏の梵字が刻まれ、全国的にも珍しい配列になっている。(火輪の向きが変わっている) |
五輪塔、四面の梵字(下から上)
アク、キリーク、タラーク、ウーン、バン 金剛界五仏。 ア、バン、ラン、カン、ケン 大日如来法身真言。
ア、ビ、ラ、ウーン、ケン 大日如来報身真言。 ア、ラ、ハ、シャ、ナウ 大日如来応身真言。
地 輪正面と向かって右面に「ア」、左面に「アー」、背面に「アク」が刻まれる。
左面の「アー」は、「ア」でなければならないのだが?。
台 座
台座は二段で、下段は一石の切石、上段側面は、二区に分け夫々に格狭間を作っている
羽室御霊社(はむろごりょうしゃ)五輪塔(西側、前列向かって左塔)(大分県別府市野田1組1)
社殿を挟んで東・西両側に五輪塔群があり、西側群前列に三基の大型五輪塔(県指定文化財)が立つ。その向かって左側の五輪塔。
風・空輪、一石からなる | ||
西側五輪塔群、前列大型五輪塔三基(県重文)の左側塔 | 火輪、軒口は、やや内側斜めに切られている |
羽室御霊社五輪塔(向かって左塔)(県指定文化財、鎌倉時代後期~南北朝時代、安山岩、高さ 195Cm)
水 輪 背 面
中央部のカーブが緩い球形。背面に阿弥陀如来の種子「キリーク」を刻む。
中央塔と同様に、各輪に大日如来三身真言と金剛界五仏の梵字が刻まれる。(火輪の向きが変わっている) |
五輪塔、四面の梵字
アク、キリーク、タラーク、ウーン、バン 金剛界五仏。 ア、バン、ラン、カン、ケン 大日如来法身真言。
ア、ビ、ラ、ウーン、ケン 大日如来報身真言。 ア、ラ、ハ、シャ、ナウ 大日如来応身真言。
地 輪 背 面
中央塔と同様、正面と向かって右面に「ア」、左面に「アー」、背面に「アク」が刻まれる。
羽室御霊社(はむろごりょうしゃ)五輪塔群 石仏と石塔-目次!
羽室御霊社 五輪塔 西側、前列三基(県指定文化財、鎌倉時代後期 ~南北朝時代、安山岩)
中世に当地を治めていた竈門(かまど)氏の墓地と考えられている
五輪塔紀年順 | 石仏寺(せきぶつじ)五輪塔(鎌倉末期~南北朝時代)) | 五輪塔-紀年順-目次 |
*JR日豊本線「亀川駅」下車、南西方向へ 約40分。
(撮影:平成23年3月14日)