富貴寺(ふきじ)[大分県豊後高田市田染(たしぶ)蕗2395]
富貴寺大堂(国宝)西側にある笠塔婆四基の内、右から二基目の笠塔婆。鎌倉時代中期 文永五年(1268)の銘がある。
富貴寺(ふきじ)釈迦三尊種子笠塔婆(県指定文化財、鎌倉時代中期 文永五年 1268年、安山岩、高さ 115Cm)
笠と宝珠を決失する。塔身は台形の板状で、正面上方に釈迦三尊の種子「バク(釈迦)、アン(普賢)、マン(文珠)」、下方に銘文を刻む |
塔身下部
四行の銘文を刻み、下部が突出する
銘文:「造立者 広増」「文永五年(1268)戊辰」「二月八日」「右為志者、往生、極楽」
笠塔婆には、「造立者 広増」の名が刻まれている。富貴寺にある五基の笠塔婆は、全て広増の名が造立者として刻まれている。
上方に釈迦如来の種子「バク」、向かって右下に普賢菩薩の種子「アン」、左下に文殊菩薩の種子「マン」を平底彫りする |
上方、釈迦三尊の種子
富貴寺(ふきじ)[大分県豊後高田市田染(たしぶ)蕗2395]
富貴寺大堂(国宝)西側にある笠塔婆四基の内、右端の笠塔婆。鎌倉時代中期 文永五年(1268)の銘がある。
富貴寺(ふきじ)阿弥陀三尊種子笠塔婆(県指定文化財、鎌倉時代中期 文永五年 1268年、安山岩、高さ 124Cm) |
笠と宝珠を決失する。塔身の正面上方に阿弥陀三尊の種子「キリーク(阿弥陀)、サ(観音)、サク(勢至)」、下方に銘文を刻む
塔身下部
下部が突出し、板碑の様な形をしている
塔身、阿弥陀三尊の種子 | 塔身、下方の銘文 |
塔身上方に阿弥陀如来の種子「キリーク」、向かって右下に観音菩薩の種子「サ」、左下に勢至菩薩の種子「サク」を平底彫りし、阿弥陀三尊とする
塔身下方の銘文:「造立者 広増」「文永五年(1268)戊辰二月八日」「彼岸第五日」
笠塔婆には、「造立者 広増」の名が刻まれている。富貴寺にある五基の笠塔婆は、全て広増の名が造立者として刻まれている。
富貴寺(ふきじ)大堂の西横に立つ四基の笠塔婆
右側三基が、同年同月同日の文永五年(1268)二月八日の造立
*かっては宇佐駅からの便があったが、今は廃線になっている。公共交通としては、JR大分駅前・別府駅前・宇佐駅前(同じバス)から大分交通バスの「国東半島史跡めぐり」という定期観光バスの便があるが、1日コースのツアーになり自由に時間をとれない。少し距離はあるが 頑張って、宇佐神宮前の「宇佐観光協会」で電動レンタサイクルを借りて回るという手もある。
(撮影:平成23年3月16日)