本篠(もとしの)阿弥陀種子板碑

 本篠(もとしの)阿弥陀種子板碑(大分県杵築市山香町大字山浦 本篠)

   周りが田園、その道路横、草に覆われた一画があり、南北朝初期 建武元年(1334)銘の堂々とした大型板碑が立っている。

本篠(もとしの)阿弥陀種子板碑(県指定文化財、南北朝時代初期 建武元年 1334年、凝灰岩、高さ 262Cm)

堂々とした大碑で、風格を感じさせる。高さ 262Cm、上幅 61Cm、下幅 77Cm、中央厚さ 18Cm。南北朝初期 建武元年(1334)の銘がある

頭部は特徴的な低い山形、下に二条の切込、額部は突出する。身部上方に阿弥陀如来の種子「キリーク」、下方に銘文を刻む。

板碑 頭部

頭部の山形は特徴的で低く、裾は二条線へと流れる。額部は両端を面取りし、弧状に突出する。

身部下方の銘文:「右志者為沙弥了妙同妙阿現」「建武元年(1334)甲戌四月四日願主」「当二世悉地成就也

身部下方に、願文と南北朝時代初期 建武元年(1334)の紀年銘を刻む

身部上方の種子

阿弥陀如来の種子「キリーク」を薬研彫する

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建武元年銘板碑(県文)の後方に立つ板碑

頭部山形、下に二条線、種子や銘文は不明

 板碑(いたび)

*県道716号線、 山浦郵便局あたりの県道627号線へ南折する。南折後 約400m先の橋を越し、約200先の道路を左折すると少し先に立っている。

(撮影:平成23年3月15日)