宇田枝(うたえだ)石幢(大分県豊後大野市清川町宇田枝)
幢身・中台・龕部・笠・請花がすべて平面四角形の石幢で、旧 清川村でよくみられる。
宇田枝(うたえだ)石幢 (市指定文化財、推定 室町時代、凝灰岩)
清川中学校の南 約150m、県道45号線沿いに立っている | 請花・火焔宝珠、請花は四角で、側面に月輪を線刻する |
笠
笠は勾配が緩く幅が広い。軒は両端で反り、軒下に二重の垂木型、頂部に露盤を作り出す
龕部正面(西面)、六地蔵の二尊と思われる | ||
龕部北面、龕部は四面で、三面に六地蔵、他の一面に二尊を刻む | 基礎は埋め込まれているが、四角。また、笠の背面を大きく破損する。 |
中 台
中台も平面が四角で、笠と対称の立体形
龕部背面、龕部は四面で、三面に六地蔵、他の一面に二尊を刻む | ||
龕部、六地蔵の一尊。錫杖・宝珠を持つ | 龕部南面、六地蔵の二尊を刻む |
龕部は摩耗が激しく、彫りが浅い為、尊像がわかりにくい。
笠 裏
笠裏中央は彫下げ、龕部を受ける。軒下の垂木型は、二重で下段は垂木の形を彫る
宇田枝(うたえだ)石幢
*JR豊肥本線 豊後清川駅前から大分バス 市民病院行き乗車、「下市バス停」下車、南方向へ 約2Km。
(撮影:平成23年3月13日)