緒方宮迫(おがたみやさこ)東磨崖仏(大分県豊後大野市緒方町久土知71)
正面中央に、地元では大日如来と呼ばれる中尊、脇侍に不動・毘沙門天、側壁に仁王二体と宝塔二基が刻まれる。
緒方宮迫(おがたみやさこ)東磨崖仏(国史跡、平安時代後期~鎌倉時代初期、凝灰岩、中尊高さ 263Cm 脇侍 約240Cm)
中尊は、方形裳懸座上に結跏趺坐し、右手は胸前で施無畏印、左手は膝上で与願印を結ぶ。三尊とも丸彫りに近い形で彫られている |
大日如来と呼ばれているが、江戸時代には薬師如来として信仰されていた。また印相から釈迦如来、阿弥陀如来とも呼ばれている。三色の彩色が美しい。
緒方宮迫(おがたみやさこ)東磨崖仏(国史跡、平安時代後期~鎌倉時代初期)
中尊は大きな裳懸座上に坐し、脇侍は高さ60Cmの段上に立つ
毘沙門天(高さ246Cm)、頭部の後壁に火焔光が描かれる | 不動明王(高さ240Cm)、頭部弁髪、後壁火焔光、右手に利剣を持つ |
向かって左手 側 壁
仁王と二基の宝塔を刻む
磨崖宝塔(高さ120Cm)、周囲を彫りくぼめ陽刻する。時代は下がる | 仁王立像(高さ 270Cm)、壁面に半肉彫りする。 |
向かって右手 側 壁
不動明王の右手に、仁王を刻むが、破損して脚部のみ残っている
緒方宮迫(おがたみやさこ)東磨崖仏(国史跡、平安時代後期~鎌倉時代初期)
石窟は、幅 約6.7m、高さ 約5m、奥行き 約3mで、正面に中尊、脇侍に不動・毘沙門天、側壁に仁王二体と宝塔二基が刻まれている。
*JR豊肥本線「緒方駅」下車、西方向へ 約3Km。緒方駅を下りて、右方向へ 約800m位の所に「俚楽(りがく)の郷 伝承体験館」があり、レンタサイクルもしているので便利。
(撮影:平成23年3月11日)