青宇田(あうだ)の画像石(がぞうせき)(大分県豊後高田市美和 青宇田)
南北朝時代末期 延命寺の僧 一道・道念外五名の発願により作成された。閣閃石安山岩(剥離石:はくりせき)に、仏像や願文を浄土思想を絵巻物風に線刻している。
青宇田(あうだ)線刻阿弥陀来迎石仏
青宇田(あうだ)線刻阿弥陀来迎石仏 (県指定文化財、南北朝時代末期 明徳二年 1391年、安山岩、高さ・幅 約100Cm)
向かって左上から阿弥陀如来、諸菩薩がこれに従い来迎する図で、右下の屋形に念仏者が二人刻まれている
諸菩薩と屋形の念仏者 | 念仏者二人の下に刻銘がある |
刻銘:「敬白、大願主一道、明徳二年(1391)二月廿五日、同 道念」
青宇田(あうだ)願文石
上下二段に罫線を引き願文が刻まれている。磨滅が激しい。
青宇田(あうだ)願文石 (県指定文化財、室町時代初期 明徳四年 1393年、安山岩、高さ 約100Cm 幅 約120Cm)
青宇田(あうだ)願文石 上段
上段の十五行で、磨滅が激しいが、末尾に「明徳四年(1393)癸酉十二月廿六日」の紀年銘が刻まれている。
青宇田(あうだ)願文石 下段、末尾の六行 | 上段刻銘:「明徳四年癸酉十二月廿六日」 |
下段、末尾の六行:
「口口行不可有退転、也彼岩屋堂住持僧、者致勤行檀那之現、当二世可相祈願也、仍為後日諸記如件、明・・・ 道念、一道、敬白」
青宇田(あうだ)十三仏種子石
青宇田(あうだ)十三仏種子石 (県指定文化財、、安山岩、高さ 約100Cm 幅 約120Cm)
十六行の罫線が引かれ、行の頭に種子が刻まれている。十三仏を表したものと考えられている
青宇田(あうだ) 線刻阿弥陀如来像 (県指定文化財、、安山岩)
青宇田(あうだ)線刻僧形像 四体 (県指定文化財、安山岩)
青宇田(あうだ)線刻僧形像 十二体 (県指定文化財、安山岩)
青宇田(あうだ)画像石94枚の内、僧形像がいちばん多く刻まれている
*JR日豊本線 宇佐駅前から、大分交通バス 伊美行きに乗車、「高田市役所前バス停」下車 東方向へ 約2.2Km。
(撮影:平成23年3月17日)