其ノ田(そのた)阿弥陀三尊種子板碑[大分県豊後高田市田染(たしぶ)蕗]
富貴寺の門前から約250m南西の川端に二基の板碑が立ち、その向かって右側の板碑。二基とも南北朝時代初期 建武元年(1334)の銘がある。
其ノ田(そのた)阿弥陀三尊種子板碑(県指定文化財、南北朝時代初期 建武元年 1334年、凝灰岩、高さ 175Cm)
頭部山形、下に二条線、額部は突出する。身部上方に阿弥陀三尊の種子「キリーク(阿弥陀)・サ(観音)・サク(勢至)」、下方に銘文を刻む |
板碑 頭部
頭部山形は尖り、下に二条線。額部(がくぶ)は突出する
身部上方、阿弥陀三尊の種子 | 身部下方の刻銘 |
身部上方に大きく阿弥陀如来の種子「キリーク」、向かって右下に観音菩薩の種子「サ」、左下に勢至菩薩の種子「サク」を刻み、阿弥陀三尊とする
身部下方の刻銘:「建武元年(1334)甲戌十一月廿二日」「地蔵堂講衆等各敬白」
側面は、頂部から額部の下あたりまで、背面を斜めに削り、山形を尖らす。身部側面は、傾斜をつけ、根部側をやや厚くする |
其ノ田 五輪塔群
中世の小五輪塔が安置されている
其ノ田(そのた)種子板碑・二基 (県指定文化財、南北朝時代初期)
後方左側に蕗川が流れ、右側奥が富貴寺
*富貴寺の門前より南西方向へ、約250m。蕗川の南側。
(撮影:平成23年3月16日)