大年社(おおとししゃ)胎蔵界大日種子板碑

 大年社(おおとししゃ)[大分県宇佐市安心院町(あじむまち)山蔵(やまぞう)]

   板碑は、一段高い社殿の前方に立ち、南北朝時代前期 暦応四年(1341)の銘がある。

大年社 胎蔵界大日種子板碑(県指定文化財、南北朝時代前期 暦応四年 1341年、凝灰岩、高さ 154Cm)

頭部は低い山形、下に二条の切込、額部は突出し、根部は土に埋まる。身部上方に胎蔵界大日の種子「アーンク」、下方に紀年銘を刻む

板碑 頭部

頭部の山形は低く、下に二条線を側面まで刻み、額部(がくぶ)は突出する

身部下方中央に南北朝時代 前期の紀年銘「暦応四年(1341)巳三四を刻む。紀年銘のみで、他の願文は刻まれていない。

身部上方の種子

胎蔵界大日如来の種子「アーンク」を薬研彫する

 大年社(おおとししゃ)社殿前の板碑

板碑 三基 (凝灰岩)

社殿前の板碑(左)、頭部山形、下に二条線、額部突出 社殿前の板碑(右)、頭部山形、下に二条線、額部突出

大年社 社殿

板碑は、社殿前と石段下に立っている。石段下の板碑は、「建武元年(1334)」の紀年銘がある

 大年社(おおとししゃ)金剛界大日種子板碑                   石仏と石塔-目次!

大年社(おおとししゃ)

県道に面した東側登り口に鳥居と狛犬が置かれ、石段を登り切ると大年社社殿の前に出る

 板碑(いたび)

*大年社は、安心院町山蔵の山蔵公民館の東、県道716号線沿い北側にある。

(撮影:平成23年3月15日)