大年社(おおとししゃ)[大分県宇佐市安心院町(あじむまち)山蔵(やまぞう)]
板碑は、社殿石垣の下に立ち、南北朝時代初期 建武元年(1334)の銘がある。
大年社 金剛界大日種子板碑(県指定文化財、南北朝時代初期 建武元年 1334年、凝灰岩、高さ 132Cm)
頭部は低い山形、下に太い二条の切込、額部と根部は突出し、身部上方に金剛界大日の種子「バン」、下方に銘文を刻む |
板碑 頭部
頭部山形、下に太い二条線を側面まで刻み、額部(がくぶ)は突出する
身部上方の種子
金剛界大日如来の種子「バン」を薬研彫する
身部下方に刻銘があり、「建武元年(1334)八月廿八日」「四十八日衆各敬白」と刻む |
南北朝時代初期 建武元年(1334)八月二十八日に時宗関係集団により造立された。当地域では南北朝時代から室町時代にかけて時宗が一大隆盛を極めた
板碑 根部
身部の下端は突出する
大年社(おおとししゃ)西側入口前の板碑と石幢
板碑 二基 (凝灰岩)
頂部山形、下に二条線、額部は突出し、身部の文字は不明
六面石幢と龕部、石幢は複制で、基礎・中台・龕部・笠に至るまで六角形。中台上端に単弁の反花座、龕部に六地蔵を刻む |
大年社(おおとししゃ)石造 仁王
県道に面した西側登り口に仁王が安置され、道路に沿って西側に板碑二基と六面石幢がある
*大年社は、安心院町山蔵の山蔵公民館の東、県道716号線沿い北側にある。
(撮影:平成23年3月15日)