中野共同墓地 (三坪墓地)十三仏板碑・二基

 中野共同墓地(三坪墓地)(大阪府四条畷市中野1-3)

  生駒山系を挟んだ大阪・奈良地区には十三仏板碑が約50基あり、この北河内地区には17基残っている。。

 中野共同墓地 十三仏板碑(天文二十四年銘)

  この十三仏板碑は、室町時代後期の天文二十四年(1555)の銘がある。

中野共同墓地(三坪墓地)十三仏板碑(室町時代後期 天文二十四年 1555年、花崗岩、高さ 125Cm 幅39Cm)

頂部を欠損する。最上部、瓔珞付 天蓋の下に虚空蔵菩薩、その下 三列四段に残り十二仏、計十三仏を半肉彫りする。最下部に刻銘がある

最上部一段目

天蓋を半肉に、瓔珞は薄肉に刻む。その下の蓮華座上に虚空蔵菩薩坐像を半肉彫りする

二段目、向かって左から大日如来・阿閦如来・阿弥陀如来 三段目、左から勢至菩薩・観音菩薩・薬師如来

十三仏板碑は、大阪府内で約30基あり、北河内は十三仏の多い地区で、17基も残っている

四段目、左から普賢菩薩・地蔵菩薩・弥勒菩薩 五段目、左から文殊菩薩・釈迦如来・不動明王

十三仏は、死者の追善供養のために初七日(不動)、二七日(釈迦)、三七日(文殊)、四七日(普賢)、五七日(地蔵)、六七日(弥勒)、七七日(薬師)

百ヶ日(観音)、一周忌(勢至)、三回忌(阿弥陀)、七回忌(阿閦)、十三回忌(大日)、三十三回忌(虚空蔵)の十三仏事にわりあてられた仏・菩薩をいう。

板碑 最下部

左右両端に「天文廿四年(1555)十二月十三日」の紀年銘、その他三段に二十名の法名が刻まれている

 中野共同墓地 十三仏板碑(無銘)

中野共同墓地(三坪墓地)十三仏板碑 (室町時代後期 、花崗岩、高さ 約100Cm)

舟形を枠取、最上部の瓔珞付 天蓋の下に虚空蔵菩薩、その下 三列四段に残り十二仏、計十三仏を半肉彫りする。かなり風化が進む

 弥勒寺(みろくじ)十三仏板碑                            石仏と石塔-目次!

中野共同墓地、左右両端に十三仏板碑が立っている。中央は、六地蔵。

 板碑(いたび)

*JR学研都市線「忍ケ丘駅」下車、南方向へ 約750m。

(撮影:平成23年1月20日)