明光寺(みょうこうじ)十三仏板碑

 明光寺(みょうこうじ)(大阪府寝屋川市打上元町31-6)

  明光寺は、もと融通念仏宗の寺院で現在は浄土宗。十三仏板碑は、寝屋川市内に残る十三仏板碑で一番古い弘治三年(1557)の紀年銘がある。

明光寺(みょうこうじ)十三仏板碑(市指定文化財、室町時代後期 弘治三年 1557年、花崗岩、高さ 120Cm)

舟形を枠取りし、最上部に虚空蔵菩薩、その下 三列四段に残り十二仏、計十三仏を半肉彫りし、下部に紀年銘と造立者名を刻む。

最上部一段目

天蓋を半肉彫り、瓔珞を線刻し、その下に蓮華座上の虚空蔵菩薩坐像を半肉彫りする

二段目、向かって左から大日如来・阿閦如来・阿弥陀如来

三段目、左から勢至菩薩・観音菩薩・薬師如来 十三仏板碑は、生駒山を挟んだ大阪・奈良地方に多存する
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四段目、左から弥勒菩薩・地蔵菩薩・普賢菩薩 五段目、左から文殊菩薩・釈迦如来・不動明王

十三仏は、死者の追善供養のために初七日(不動)、二七日(釈迦)、三七日(文殊)、四七日(普賢)、五七日(地蔵)、六七日(弥勒)、七七日(薬師)

、百ヶ日(観音)、一周忌(勢至)、三回忌(阿弥陀)、七回忌(阿閦)、十三回忌(大日)、三十三回忌(虚空蔵)の十三仏事にわりあてられた仏・菩薩をいう。

板碑 最下部

中央に「三界万霊」その両脇を三段にし十九人の法名、右端に「逆修 弘治三年(1557)丁巳」、左端に「五月吉日」と刻む

笠塔婆、境内にあり、笠を欠失する 阿弥陀石仏、定印の阿弥陀坐像を刻む

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明光寺(みょうこうじ) 本堂

 板碑(いたび)

*JR学研都市線「東寝屋川駅」下車、東南東方向へ 約400m。

(撮影:平成23年1月20日)