秋玄寺(しゅうげんじ)(大阪府寝屋川市高宮2丁目8-18)
十三仏板碑は、寝屋川市内で明光寺についで2番目に古い永禄13年(1570)のもの。
秋玄寺十三仏板碑(市指定文化財、室町時代後期 永禄十三年 1570年、花崗岩、高さ 114Cm 最大幅 53Cm)
舟形を枠取りし、最上部の天蓋と瓔珞の下に虚空蔵菩薩、その下 三列四段に残り十二仏、計十三仏を半肉彫りし、下部に四名の法名を刻む |
最上部 一段目
四本の瓔珞をおろした天蓋の下に虚空蔵菩薩坐像を半肉彫りする
二段目、向かって左から阿弥陀如来・阿閦如来・大日如来 |
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三段目、左から勢至菩薩・観音菩薩・薬師如来 | 大阪府内で約30基の十三仏板碑が知られ、北河内には17基が残る |
四段目、左から普賢菩薩・地蔵菩薩・弥勒菩薩
五段目、左から文殊菩薩・釈迦如来・不動明王
左右の輪郭部に「逆修口口口為也、永禄十三(1570)庚午口月十三日」、下部の輪郭部に「壽口、道口、道口、道弥」の刻銘がある
十三仏は、死者の追善供養のために初七日(不動)、二七日(釈迦)、三七日(文殊)、四七日(普賢)、五七日(地蔵)、六七日(弥勒)、七七日(薬師)
、百ヶ日(観音)、一周忌(勢至)、三回忌(阿弥陀)、七回忌(阿閦)、十三回忌(大日)、三十三回忌(虚空蔵)の十三仏事にわりあてられた仏・菩薩をいう。
秋玄寺(しゅうげんじ) 本堂 (浄土宗)
*JR学研都市線「東寝屋川駅」下車、西方向へ 約1.5Kmに位置する。
(撮影:平成23年1月20日)