護国寺(ごこくじ)(埼玉県富士見市勝瀬723)
武蔵型板碑早期の特徴を持つ鎌倉時代中期 建長四年(1252)在銘の板碑。
護国寺 阿弥陀三尊種子板碑 (市指定文化財、鎌倉時代中期 建長四年 1252年、緑泥片岩、高さ 181Cm 下幅 58Cm)
門内右手に立っている。頭部は欠損する。身部は蓮華座なしに阿弥陀三尊の種子、下方に建長四年(1252)の紀年銘と造立者名を刻む |
板碑 頂部
頭部は欠損する。額部は損傷しているが、薄く突出しているのが分かる。身部の輪郭はない。
身部上方、蓮華座なしに阿弥陀三尊を種子で刻む | 身部下方の刻銘(建長四年) |
阿弥陀三尊は、上に大きく阿弥陀如来の種子「キリーク」、向かって右下に観音菩薩の種子「サ」、左下に勢至菩薩の種子「サク」を薬研彫する。
身部下方に「建長四年(1252)十一月八日」「黒州比丘尼」と刻む。建長四年の四の字は、二二と刻まれる事が多いが、ここでは四と刻んでいる。
護国寺 板碑群
阿弥陀三尊種子板碑の向かって左側後方に大型板碑が二基立っている。
護国寺(ごこくじ)門前の板碑
護国寺(ごこくじ)門前 阿弥陀三尊種子板碑(緑泥片岩、高さ 82Cm 下幅 31Cm) |
護国寺(ごこくじ)門前の庚申塔
護国寺 庚申塔(江戸時代前期 延宝八年 1680年、高さ 138Cm 本体幅 46Cm)
護国寺(ごこくじ) (天台宗)
*東武東上線 「ふじみ野駅」下車、東北東方向へ徒歩 約17分。
(撮影:平成24年4月20日)