願成寺(がんじょうじ)(埼玉県飯能市大字川寺688-1)
板碑は鎌倉時代中期 正嘉二年(1258)の在銘で、蓮華座が陽刻風で変わっている。
願成寺 阿弥陀一尊種子板碑 (市指定文化財、鎌倉時代中期 正嘉二年 1258年、緑泥片岩、高さ 173Cm 下幅 55Cm)
板碑群後列、向かって左端に立つ。身部上半に輪郭を巻き、阿弥陀の種子「キリーク」を蓮華座上月輪内に刻み、下に紀年銘を刻む |
厚さが11.5Cmもあり、見るからに重量感がある板碑で、根部の一部が横に膨らみ、立ち姿に安定感がある。
板碑 頂部
頭部山形、下に二段の切込。身部上半に一重線の輪郭を巻く
板碑 種子
蓮華座上に月輪を線刻し、内に阿弥陀種子「キリーク」を薬研彫する。蓮華座が、陽刻風で、ちょっと変わっている。
阿弥陀如来の種子「キリーク」 | 身部の刻銘:「正嘉二年(1258)」 |
板碑 下部
身部下方中央に「正嘉二年(1258)八月彼岸七番」と刻む。根部が横に膨れている。
願成寺 板碑群
簡素な覆屋に七基の板碑が立っている。正嘉二年(1258)銘板碑は、後列の左端。
願成寺(がんじょうじ)荘厳体阿弥陀種子板碑 石仏と石塔-目次!
願成寺(がんじょうじ) (真言宗智山派)
板碑群は、寺の南側 墓地入口に立っている
*西武池袋線 「飯能駅」下車、南方向へ徒歩 約20分。又は、JR八高線 「東飯能駅」下車、南方向へ徒歩 約21分。
(撮影:平成23年11月4日)