願成寺(がんじょうじ)(埼玉県飯能市大字川寺688-1)
板碑は、南北朝時代中期 貞治五年(1366)の紀年銘を持ち、板碑群の中央に立っている。
願成寺 阿弥陀一尊種子板碑 (市指定文化財、南北朝時代中期 貞治五年 1366年、緑泥片岩、高さ 114Cm 下幅 30Cm)
身部上方、蓮華座上に阿弥陀の種子「キリーク」、下方中央に紀年銘、左右に各二行の光明真言、その下左右に願主名を刻む |
板碑 頭部
頂部山形、下に二段の切込。身部に一重線の輪郭を巻く。山形は、少し破損する。
蓮華座上に刻まれた、阿弥陀如来の種子「キリーク」 | 中央に紀年銘、左右に光明真言、その下に願主名 |
板碑下部、刻銘
身部下方中央に「貞治五年(1366)七月廿五日、沙弥、希西」、左右に各二行で光明真言を梵字で刻む。
光明真言:「オン、ア、ボ、ギャ、ベイ、ロ」「シャ、ナ、マ、カー、ボ、ダラ」 「マ、ニ、ハン、ドマ、ジンバ、ラ」「ハラ、バ、リタ、ヤ、ウーン」
後列五基の内、三基が南北朝時代、二基が鎌倉時代中期の造立 | 刻銘:「貞治五年七月廿五日、沙弥、希西」 |
願成寺 板碑群
後列中央に立っているのが、貞治五年(1366)銘阿弥陀種子板碑
願成寺(がんじょうじ) (真言宗智山派)
*西武池袋線 「飯能駅」下車、南方向へ徒歩 約20分。又は、JR八高線 「東飯能駅」下車、南方向へ徒歩 約21分。
(撮影:平成23年11月4日)