高正寺 建長二年銘 阿弥陀三尊種子板碑

 高正寺(こうしょうじ)(埼玉県入間市仏子1511)

  入間市では、向って二基右横の寛元四年(1246)銘に次ぐ古い紀年銘 鎌倉時代中期 建長二年(1250)銘を有する板碑。

高正寺 阿弥陀三尊種子板碑 (市指定文化財、鎌倉時代中期 建長二年 1250年、緑泥片岩、高さ 180Cm 下幅 58Cm)

板碑群 五基、向って左から二基目。頭部山形、下に二段の切込、身部は上方に阿弥陀三尊の種子、下方に「建長二年(1250)」の紀年銘を刻む。

板碑 頭部

頂部山形、下に二段の切込。身部の輪郭はない。

身部、蓮華座なしに直接、阿弥陀三尊の種子を刻む。 下方、「建長二年(1250)、庚戌、七月廿九日」と刻む

阿弥陀三尊種子は、上方に阿弥陀如来の種子「キリーク」、向って右下 に観音菩薩の種子「サ」、左に勢至菩薩の種子「サク」を刻み阿弥陀三尊とする

身部下方、中央に「建長二年(1250)、庚戌、七月廿九日」の紀年銘がある。

建長年にしては横幅が、上 51Cm、下 58Cmで上下の差が小さい。 刻銘:「建長二年(1250)、庚戌、七月」

高正寺(こうしょうじ)板碑群

板碑は、左端から文永五年(1268)、建長二年(1250)、宝徳四年(1452)、寛元四年(1246)、観応二年(1351)の紀年銘がある。

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高正寺 本堂

 板碑(いたび)

*西武池袋線 「仏子(ぶし)駅」下車、南西方向へ徒歩 約7分。

(撮影:平成24年11月8日)