高正寺 文永五年銘 阿弥陀三尊種子板碑

 高正寺(こうしょうじ)(埼玉県入間市仏子1511)

  高正寺板碑群 五基の向って左端の板碑で、鎌倉時代中期 文永五年(1268)の紀年銘がある。

高正寺 阿弥陀三尊種子板碑 (鎌倉時代中期 文永五年 1268年、緑泥片岩、高さ 144Cm 下幅 53Cm)

頭部山形は低く、下に二段の切込、身部は蓮華座なしに阿弥陀三尊の種子、下方に「文永五年(1268)」の紀年銘を刻む。

板碑 頭部

頂部山形は低く、下に二段の切込。身部の輪郭はない。

身部、蓮華座なしに直接、阿弥陀三尊の種子を刻む。 下方、「文永五年(1268)十二月六・・」と刻む

阿弥陀三尊種子は、上方に阿弥陀如来の種子「キリーク」、向って右下 に観音菩薩の種子「サ」、左に勢至菩薩の種子「サク」を刻み阿弥陀三尊とする

身部下方、中央に「文永五年(1268)十二月六・・」の紀年銘がある。

身部 輪郭、種子 蓮華座は無く、分厚い(9Cm)のは初期板碑の特長 刻銘:「文永五年(1268)十二月 」

高正寺(こうしょうじ)板碑群

板碑は、左端から文永五年(1268)、建長二年(1250)、宝徳四年(1452)、寛元四年(1246)、観応二年(1351)の紀年銘がある。

 高正寺(こうしょうじ)釈迦一尊種子板碑                         石仏と石塔-目次!

高 正 寺 (曹洞宗)

本尊は虚空蔵菩薩、武蔵野三十三観音霊場 第二十一番札所としての本尊は聖観世音菩薩。

 板碑(いたび)

*西武池袋線 「仏子(ぶし)駅」下車、南西方向へ徒歩 約7分。

(撮影:平成24年11月8日)