慈光寺(じこうじ)徳治二年銘阿弥陀種子板碑

 慈光寺(じこうじ)(埼玉県比企郡ときがわ町西平386)

   板碑は、僧 仁全の逆修供養のため、鎌倉時代後期 徳治二年(1307)二月十五日に造立された。

慈光寺 阿弥陀一尊種子板碑(県指定文化財、鎌倉時代後期 徳治二年 1307年、緑泥片岩、高さ 221Cm 下幅 56Cm

頭部山形を損傷する。身部上方に阿弥陀如来の種子「キリーク」、下方中央に紀年銘と「僧仁全逆修」、左右に光明真言を刻む

板碑 頂部

頭部山形を損傷する。身部は二重線の輪郭を巻く。

阿弥陀如来の種子「キリーク」を蓮華座上に薬研彫する 身部下方の刻銘

身部下方の刻銘

中央に「徳治二年(1307)丁未二月十五日僧仁全逆修」左右に各一行「光明真言」を梵字で刻む。

「僧仁全」の逆修供養のため徳治二年(1307)二月十五日に造立した。

身部、下方中央の刻銘 刻銘:「光明真言」、紀年銘の左右に梵字で刻む

身部下方中央の刻銘:「徳治二年(1307)丁未、二月十五日僧仁全逆修」

光明真言:「オン、ア、ボ、ギャ、ベイ、ロ、シャ、ナ、マ、カー、ボ、ダラ」 「マ、ニ、ハン、ドマ、ジンバ、ラ、ハラ、バ、リタ、ヤ、ウーン」

慈光寺(じこうじ)種子板碑群(県指定文化財)(鎌倉時代中期~室町時代中期、計 9基の板碑が並ぶ)

徳治二年(1307)銘 阿弥陀種子板碑は、向かって右から二基目

 慈光寺(じこうじ)元亨四年銘 阿弥陀種子板碑                      石仏と石塔-目次!

慈光寺(じこうじ)(天台宗)

白鳳時代、慈光という老翁が、僧慈訓に千手観音像を刻ませて安置したのが開基とされている。

 板碑(いたび)

*東武東上線 武蔵嵐山駅西口またはJR八高線 明覚駅前から「ときがわ町路線バス」に乗車、「せせらぎバスセンター」で乗り継ぎ「慈光寺バス停」下車、バス道を少し下る。又は、「慈光寺入口バス停」下車 徒歩 約30分。

(撮影:平成20年3月23日、平成24年4月20日)