慈光寺(じこうじ)嘉暦二年銘 阿弥陀種子板碑

 慈光寺(じこうじ)(埼玉県比企郡ときがわ町西平386)

  板碑は、鎌倉時代後期の嘉暦二年(1327)三月十五日、権少僧都頼慶の逆修供養のために造立された。

慈光寺阿弥陀一尊種子板碑(県指定文化財、鎌倉時代後期 嘉暦二年 1327年、緑泥片岩、高さ 141Cm 下幅 40Cm

身部は、上方に阿弥陀の種子「キリーク」、下方中央に紀年銘と「権小僧都頼慶、逆修」、左右に光明真言を刻む

板碑 上部

頭部山形、下に二段の切込。塔身は、一重線の輪郭を巻く。

阿弥陀如来の種子「キリーク」を蓮華座上に大きく薬研彫する 身部下方の刻銘

身部下方の刻銘

中央に「嘉暦二年(1327)丁卯三月十五日 権小僧都 頼慶、逆修、左右に各一行「光明真言」を梵字で刻む。

「権少僧都 頼慶」 逆修供養のため、鎌倉時代後期 嘉暦二年(1327)三月十五日に造立された。

光明真言:「オン、ア、ボ、ギャ、ベイ、ロ、シャ、ナ、マ、カー、ボ、ダラ、マ、ニ」「ハン、ドマ、ジンバ、ラ、ハラ、バ、リタ、ヤ、ウーン」

板碑群は、明治初期に山中の僧坊跡から移設したものという 刻銘:「嘉暦二年(1327)丁卯三月十五日

慈光寺(じこうじ)種子板碑群(県指定文化財)(鎌倉時代中期~室町時代中期、計 9基の板碑が並ぶ)

春は、晩めに咲く桜が美しい。嘉暦二年(1327)銘 阿弥陀種子板碑は、向かって左端。

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慈光寺(じこうじ)観音堂(坂東三十三ヶ所 第九番霊場)

 板碑(いたび)

*東武東上線 武蔵嵐山駅西口またはJR八高線 明覚駅前から「ときがわ町路線バス」に乗車、「せせらぎバスセンター」で乗り継ぎ「慈光寺バス停」下車、バス道を少し下る。又は、「慈光寺入口バス停」下車 徒歩 約30分。

(撮影:平成20年3月23日、平成24年4月20日)