金道院(こんどういん)阿弥陀一尊種子板碑

 金道院(こんどういん)(観福寺)(埼玉県加須市平長101-1)

  阿弥陀種子「キリーク」の上に三弁宝珠を載せ荘厳する。鎌倉時代中期 弘安三年(1280)の紀年銘がある。

金道院 阿弥陀一尊種子板碑(市指定文化財、鎌倉時代中期 弘安三年 1280年、緑泥片岩、高さ 260Cm 下幅 61Cm)

身部は、上方に三弁宝珠、その下に荘厳体の阿弥陀種子を蓮座上に薬研彫する。下方は、中央に紀年銘、左右に光明真言を刻む

板碑 頭部

頭部山形、下に二段の切込、身部は二重線の輪郭を巻く。

三弁宝珠の下、荘厳体の阿弥陀種子「キリーク」 身部下方の刻銘

身部下方は、中央に「弘安三年(1280)庚辰十二月口口時子尅、敬白」、左右に「光明真言」を刻む。

光明真言:「オン、ア、ボ、ギャ、ベイ、ロ、シャ、ナ、マ、カー、ボ、ダラ」 「マ、ニ、ハン、ドマ、ジンバ、ラ、ハラ、バ、リタ、ヤ、ウーン」

光明真言を誦(じゅ)して土砂を加持し、それを遺体に散ずれば、罪障を除き西方極楽浄土に往生できるとされた。

身部、下方中央

中央の刻銘:「弘安三年(1280)

鎌倉中期、「弘安三年(1280)の大型板碑として貴重 板碑、側・背面、背面も仕上げがされている。

金道院(こんどういん)板碑群

阿弥陀種子板碑の前にたくさんの小板碑が安置されていた。

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金道院(こんどういん)(真言宗)

「金道院」の正式名称は「蓮生山金道院 観福寺」といい、地図には「観福寺」で載っている。

 板碑(いたび)

*東武伊勢崎線 加須駅南口から加須市内循環バス 西コースに乗車、「みずほの里入口バス停」下車 南西方向へ 約250m。左記バスは本数が少ない為、加須駅から北へ約250mの場所にある「加須市商工会館」で無料のレンタサイクルを借りると便利。

(撮影:平成24年4月24日、平成25年3月7日)