安楽寺(あんらくじ)(埼玉県熊谷市西別府2044)
別府氏の墓、三基並ぶ向かって左端の板碑で、南北朝時代 文和三年(1354) 四十一歳で亡くなった藤原頼重の供養の為造立された。
安楽寺別府氏墓 種子板碑(県指定史跡、南北朝時代前期 文和三年 1353年、緑泥片岩、高さ 202Cm)
身部上方、蓮華座上に阿弥陀如来の種子「キリーク」、その下 小蓮華座上に線刻月輪、身部下方に三行の銘文を刻む |
板碑 上部
頭部山形、下に二段の切込、身部は二重の輪郭を巻く
上下の蓮華座上に阿弥陀の種子「キリーク」、線刻月輪を刻む | 身部下方、三行の銘文 |
銘文:「甲斐守 藤原頼重世寿」「文和三年(1354)甲午五月十一日逝、孝子、敬記」「四十一歳法号常賛矣」
板碑は、文和三年(1354)に 四十一歳で亡くなった藤原頼重の供養の為、頼重の子供により造立された。
板碑の銘文
中央に「文和三年(1354)甲午五月」の紀年銘が入る
高さ202Cm、下幅58Cm、厚さ7Cm、南北朝時代の代表的板碑で、別府氏の墓ほぼ中央に祀られている。別府氏は、藤原氏の流れになる。 |
別府氏墓 (県指定史跡)
石柵で囲まれた墓内には、五輪塔二基、板碑三基が祀られている
安楽寺(あんらくじ)(臨済宗 円覚寺派)
*JR高崎線「籠原駅」下車、北方向に徒歩 約23分。
(撮影:平成23年10月30日)