真光寺(しんこうじ)阿弥陀一尊種子板碑

 真光寺(しんこうじ)〈埼玉県熊谷市樋春(ひはる)297〉

  須賀広阿弥陀三尊板碑(嘉禄三年 1227年)に次ぐ日本第二位の在銘板碑で、種子使用・完存品としては日本最古の遺品。

真光寺阿弥陀一尊種子板碑(県指定文化財、鎌倉時代前期 安貞二年 1228年、緑泥片岩、高さ 126Cm 下幅 39Cm)

板碑は、本堂の前に立つ。身部は、上方に大きく阿弥陀の種子「キリーク」を薬研彫し、下方に安貞二年(1228)の紀年銘と願文を刻む

安貞二年(1228)の紀年銘は、須賀広阿弥陀三尊板碑(嘉禄三年 1227年)に次ぐ日本第二位の古さを誇る。しかも、種子使用・完存品としては日本最古の遺品。

板碑 頭部

頭部は低い山形。下に二段の切込、身部は輪郭を巻かず古風を示す

身部 上方

阿弥陀如来の種子「キリーク」を薬研彫する

銘文は、身部下方に草書調に刻まれ、配置は定形化しておらず、頂部の低い山形や身部に輪郭を施さない、など板碑初期の特徴を表している

銘文は、「右造立旨趣者、為幽儀成仏、得道所奉訪也」「安貞二秊(1228)、大才、戊子、十二月十五日」と草書調に刻まれている。

造立の趣旨は、亡くなった人が成仏できるよう、鎌倉時代前期 安貞二年(1228)に造立した。

本堂前に立つ板碑

板碑は、明治の廃仏毀釈により廃寺となった熊谷市樋春の旧観音寺墓地にあったが、保存の為、当寺に移された。

板碑の発見は新しく、昭和51年(1976)に立正大学古代文化研究会により発見された。

 須賀広(すがひろ)阿弥陀三尊図像板碑                        石仏と石塔-目次!

真光寺(しんこうじ)(真言宗智山派)

 板碑(いたび)

*秩父鉄道「ひろせ野鳥の森駅」下車、熊谷大橋を渡り南方向へ徒歩 約30分。

(撮影:平成23年11月2日)