法台寺(ほうだいじ)六字名号板碑(1)

 法台寺(ほうだいじ)(埼玉県新座市道場1-10-13)

  「南無阿弥陀仏」と時宗系の楷書体で刻まれた六字名号板碑は、年月日が没年を表し、時宗の聖(ひじり)の墓塔として造立された。

 法台寺(ほうだいじ)六字名号板碑(嘉暦四年銘)

  板碑収容庫の正面側、中央の板碑で、六字名号を刻む。鎌倉時代後期 嘉暦四年(1329)の没年銘がある。

法台寺 六字名号板碑 (県指定文化財、鎌倉時代後期 嘉暦四年 1329年、緑泥片岩、高さ 204Cm 下幅 46Cm)

板碑群、正面五基 中央の板碑。身部中央に「南無阿弥陀仏」の六字名号を蓮華座上に大きく刻み、両側に没年日と聖名を刻む

六字名号の向かって右側に「嘉暦四年(1329)己巳八月十八日」、左に「連阿弥陀仏聖」と刻む

連阿弥陀仏という聖(ひじり)の墓塔として造立されたもので、年月日は没年を表している。

板碑 頂部

頭部山形、下に二段の切込。身部は一重線の輪郭を巻く

 法台寺(ほうだいじ)六字名号板碑(元徳元年銘)

  板碑収容庫の正面側、向かって右端の板碑で、六字名号を刻む。鎌倉時代後期 元徳元年(1329)の没年銘がある。

法台寺 六字名号板碑 (県指定文化財、鎌倉時代後期 元徳元年 1329年、緑泥片岩、高さ 157Cm 下幅 39Cm)

正面五基中、向かって右端の板碑。身部中央に「南無阿弥陀仏」の六字名号を蓮華座上に大きく刻み、両側に没年日と聖名を刻む

六字名号の向かって右側に「元徳元年(1329)十二月廿八日、往生、左に「持阿弥陀仏と刻む

持阿弥陀仏という聖(ひじり)の墓塔として造立されたもので、年月日は没年を表している。

板碑 頂部

頭部山形、下に二段の切込。身部は一重線の輪郭を巻く

刻銘:「持阿弥陀佛」 刻銘:「元徳元年(1329)十二月廿八日、往生

嘉暦四年(1329)の年号は、八月二十九日に改元され、元徳元年(1329)になる。

法台寺(ほうだいじ) 板碑群、 正面の五基

正面三基の六字名号板碑の内、中央が嘉暦四年(1329)銘、向かって右端が元徳元年(1329)銘の板碑

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法台寺(ほうだいじ)(浄土宗)

鎌倉時代は、時宗の道場であったが、江戸時代に浄土宗に改宗、現在に至っている。

 板碑(いたび)

*西武池袋線 ひばりヶ丘駅北口から西武バス朝霞台行きに乗車、「片山小学校バス停」下車、北方向へ徒歩 約3分。

(撮影:平成23年11月4日)