法台寺(ほうだいじ)(埼玉県新座市道場1-10-13)
南北朝時代前期 貞和三年(1347)銘がある二基の名号板碑は、刻まれた年月日が同じで、二基一組になっている。
法台寺(ほうだいじ)六字名号板碑(貞和三年銘)
板碑収容庫の正面側、向かって左端の板碑で、六字名号を刻む。南北朝時代前期 貞和三年(1347)の没年銘がある。
法台寺 六字名号板碑 (県指定文化財、南北朝時代前期 貞和三年 1347年、緑泥片岩、高さ 207Cm 下幅 46Cm)
正面五基 左端の板碑。身部中央に「南無阿弥陀仏」の六字名号を蓮華座上に大きく刻み、両側に没年日と聖名を刻む |
板碑 頂部
頭部山形、下に二段の切込。身部は一重線の輪郭を巻く
板碑、刻銘
六字名号の向かって右側に「貞和三年(1347)三月十七日」、左に「是一房往生」と刻む
刻銘:「是一房往生」 | 刻銘:「貞和三年(1347)三月十七日」 |
是一房という聖(ひじり)の墓塔として造立されたもので、年月日は没年を表している。
法台寺(ほうだいじ) 板碑群、 正面の五基
向かって左端が貞和三年(1347)銘の板碑。背が高いが、低く見える。下端が埋まっているのだろう。
法台寺(ほうだいじ)六字名号板碑(貞和三年銘)
板碑収容庫の向かって右側列、最奥の板碑で、六字名号を刻む。上の板碑と年月日が同じで、二基一組になっている。
右列、奥の板碑。身部中央に「南無阿弥陀仏」の六字名号を蓮華座上に大きく刻み、両側に聖名と紀年銘を刻む |
法台寺 六字名号板碑 (県指定文化財、南北朝時代前期 貞和三年 1347年、緑泥片岩、高さ 124Cm 下幅 35Cm)
板碑は、頭部山形、下に二段の切込。身部は一重線の輪郭を巻く。
板碑、刻銘
六字名号の向かって右側に「是佛房」、左に「貞和三年(1347)三月十七日」と刻む
向かって右列、板碑三基
向かって左端が、貞和三年(1347)銘名号板碑
法台寺(ほうだいじ) 板碑収容庫
正面五基、左右の側面に各三基、計十基の主だった板碑が収容されている
*西武池袋線 ひばりヶ丘駅北口から西武バス朝霞台行きに乗車、「片山小学校バス停」下車、北方向へ徒歩 約3分。
(撮影:平成23年11月4日)