大日堂(だいにちどう)正中二年銘板碑(断碑) 他

 大日堂(だいにちどう)(埼玉県大里郡寄居町富田字谷津)

  大日堂には、胎蔵界曼荼羅板碑の他に、鎌倉時代後期 正中二年(1325)の紀年銘がある板碑(断碑)などがある。

大日堂(だいにちどう)板碑(断碑)(鎌倉時代後期 正中二年 1325年、緑泥片岩、高さ 105Cm 下幅 49Cm)

板碑は、上半部を欠損する。身部下方中央に鎌倉時代後期 正中二年(1325)の紀年銘、左右にに光明真言を梵字で刻む

中央の刻銘「正中二年(1325)乙丑六月四日」

光明真言:「オン、ア、ボ、ギャ、ベイ、ロ」「シャ、ナ、マ、カー、ボ、ダラ」 「マ、ニ、ハン、ドマ、ジンバ、ラ」「ハラ、バ、リタ、ヤ、ウーン」

 大日堂(だいにちどう)阿弥陀三尊種子板碑

大日堂(だいにちどう)阿弥陀三尊板碑(年代不明、緑泥片岩、高さ 100Cm 下幅 33Cm)

頭部山形、身部上方に阿弥陀三尊の種子、下方の銘文は磨滅する

 大日堂(だいにちどう)文永元年銘阿弥陀一尊種子板碑(断碑)

阿弥陀種子板碑(鎌倉中期 文永元年 1264年 高さ133Cm) 刻銘「文永元年(1264)、大才、甲子、六月 日」

板碑は上部を欠損する。身部上方、蓮華座上に阿弥陀如来の種子「キリーク」を薬研彫し、下に「文永元年(1264)、大才、甲子六月 日」の紀年銘を刻む

 大日堂(だいにちどう)貞和五年銘阿弥陀三尊板碑(断碑)

阿弥陀三尊種子板碑(南北朝前期 貞和五年 1349年 高さ58Cm) 上半のみ残った板碑、阿弥陀種子「キリーク」を刻む

 不動寺(ふどうじ)阿弥陀一尊種子板碑                      石仏と石塔-目次!

大日堂(だいにちどう)板碑収容庫

板碑は大日堂の手前、向かって左側の収容庫(正面鉄柵)に施錠され置かれている。

 板碑(いたび)

*東武東上線「男衾(おぶすま)駅」下車、南方向へ 約1.1Km。

(撮影:平成23年10月30日)