観音寺(かんのんじ)(埼玉県比企郡吉見町大串1282)
蓮華座上に阿弥陀の種子「キリーク」を刻んだ板碑で、鎌倉時代中期 建長七年(1255)の紀年銘がある。
観音寺 阿弥陀一尊種子板碑 (町指定文化財、鎌倉時代中期 建長七年 1255年、緑泥片岩、高さ 124Cm 下幅 42Cm)
頭部山形、下に二条線、額部は薄く突出する。身部は、上方に阿弥陀の種子を蓮華座上に薬研彫し、下方に紀年銘を刻む |
板碑 頭部
頭部山形、下に二条線、額部は薄く突出する。身部の輪郭はない。
身部上方、蓮華座上に阿弥陀の種子「キリーク」を刻む | 身部下方の刻銘: 「建長七年(1255)乙卯、大才、十月日」 |
身部下方に「建長七年(1255)、乙卯、大才、十月日」と刻む。
観音寺(かんのんじ)延文四年銘断碑
観音寺 板碑(断碑) (町指定文化財、南北朝時代中期 延文四年 1359年、緑泥片岩、高さ 38Cm 下幅 26Cm)
身部 下方、刻銘:「延文二二(四)年(1359)、己亥、五月七日、明性、禅尼」
阿弥陀種子板碑(南北朝時代初期 建武三年 1336年、高さ 44Cm) | 覆屋内板碑群の向かって左端、下部に三具足があるという |
左側、阿弥陀種子板碑刻銘:「建武三年(1336)、丙子、六月五日、本阿弥陀仏、為卅三年也」
本阿弥陀仏 三十三年忌の為、建武三年(1336)六月五日に造立された。(町指定文化財)
観音寺(かんのんじ)阿弥陀一尊種子板碑
観音寺 阿弥陀一尊種子板碑 (覆屋内、右から二基目)
蓮華座上月輪内に阿弥陀如来の種子「キリーク」を刻み、下方に紀年銘(不明)を刻む。
観音寺 板碑収容 覆屋
小型板碑も含めて、十三基の板碑が収容されている。
観音寺(かんのんじ)本堂 (真言宗智山派)
本尊は、不動明王を祀っている。
*JR高崎線 北本駅前から吉見町巡回バス 道の駅行きに乗車、「大串バス停」下車、西方向へ徒歩 約2分。または、JR鴻巣駅前から東武バス 川越駅行きに乗車、「上荒子バス停」下車 西方向へ約 1Km。
(撮影:平成24年4月21日)