観音寺(かんのんじ)(埼玉県比企郡吉見町大串1282)
釈迦三尊の種子を刻んだ庚申待(申待)板碑で、室町時代後期 天文十一年(1542)の紀年銘がある。
観音寺 釈迦三尊種子板碑 (町指定文化財、室町時代後期 天文十一年 1542年、緑泥片岩、高さ 155Cm 下幅 48Cm) |
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二分断されコンクリートで固める。身部の枠線内に、日・月、天蓋、釈迦三尊種子、三具足、前机、交名、紀年銘を刻む庚申待板碑 |
板碑 頭部
頭部、下にうっすらと二条線、全体に摩耗や剥落が見られる。身部は一重線の輪郭を巻く。
身部上方に日・月を彫り、瓔珞(ようらく)のついた天蓋の下、蓮華座上月輪内に釈迦三尊の種子を薬研彫する |
釈迦三尊は、上にやや大きく釈迦如来の種子「バク」、向かって右下に普賢菩薩の種子「アン」、左下に文殊菩薩の種子「マン」を刻む。
身部 下方
上方中央に三具足・前机、その両側に「申待」、「供養」、下方中央に「天文十一年(1542)壬寅十・・・・・」、左右の空間に三十名以上の交名を刻んでいる。
三具足・前机の両側に「申待」、「供養」下方に紀年銘を刻む | 紀年銘:「天文十一年(1542)」 |
観音寺 板碑収容 覆屋内、左端から四基の板碑
主要な板碑が並んでいる。
観音寺(かんのんじ)本堂 (真言宗智山派)
*JR高崎線 北本駅前から吉見町巡回バス 道の駅行きに乗車、「大串バス停」下車、西方向へ徒歩 約2分。または、JR鴻巣駅前から東武バス 川越駅行きに乗車、「上荒子バス停」下車 西方向へ約 1Km。
(撮影:平成24年4月21日)