正法寺(しょうほうじ)石造宝塔

 正法寺(しょうほうじ)〈滋賀県蒲生郡日野町鎌掛(かいがけ)2145〉

  「藤の寺」として広く知られている臨済宗妙心寺派の寺院。宝塔は、鎌倉時代後期 正和四年(1315)の在銘で、この時代の標式的な遺品。

正法寺(しょうほうじ)石造宝塔(重要文化財、鎌倉時代後期 正和四年 1315年、花崗岩、高さ 221Cm)

笠、軒口厚く、頂部に露盤、四隅に降棟、軒下に一重の垂木型を刻出する
宝塔は、本堂に向かって右側上の墓地入口に立っている 首部、縁板状の上に二段の首部をつくる

塔  身

塔身は、四方に扉型を薄肉彫りし、二枚の扉をはめる。

相輪は下から、伏鉢、請花、九輪、請花、宝珠で、完存する。宝塔は、鎌倉時代後期 正和四年(1315)の在銘で、この時代の標式的な遺品。

基礎 正面

基礎正面は、輪郭を巻き格狭間内に、開蓮華文様を刻む。他の三面は、格狭間のみ。

塔身の背面に「正和二二(四)(1315)、大才乙卯十二月、参日願主一結敬白の刻銘がある。

年号の二二は、四が死につながる為、二二に分けて書かれている。

基礎 背面

両側面と背面の三面は、輪郭内に格狭間をつくるのみで、近江文様は刻まれていない。

藤 棚

樹齢300年を越える藤。開花期は、たくさんの人が訪れる

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正法寺 本堂 (臨済宗妙心寺派)

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*近江鉄道「日野駅」下車 「鎌掛(かいがけ)行き」バス終点下車、南東方向へ徒歩 約10分(日・休運休)。正法寺は「しょうぼうじ」とも呼ばれている。ここは、滋賀県教育委員会が宝塔の説明板に書かれている「しょうほうじ」とした。

(撮影:平成19年7月16日、平成23年10月26日)