馬見岡綿向(うまみおかわたむき)神社 石燈籠

 馬見岡綿向神社(うまみおかわたむきじんじゃ)(滋賀県蒲生郡日野町村井705)

  神社は、平安時代初期に綿向山山頂に天穂日命(あめのほひのみこと)を祀ったことに始まる。石燈籠は、鎌倉時代後期の作品。

馬見岡綿向(うまみおかわたむき)神社 石燈籠 (重要美術品、鎌倉時代後期、花崗岩、高さ 192Cm)

宝珠、宝珠下の請花はない
六角型石燈籠は、本殿に向かって、右側手前に立っている 火袋、六角型で、火口二面、円窓一面、散蓮華一面、壁面 二面の構成

六方から小振りの蕨手(わらびて)が立ちあがり、蕨手の中心に小孔を穿っている

火 袋

火袋は大きく、火口の下区に格狭間を入れる。火口の両隣面は、中区に方形の輪郭を彫りこみ散蓮華と円窓をつくる

中  台

上端は低い一段で火袋を受ける。側面は各一区で内は無地、下端は単弁の蓮弁を刻出する

竿(さお)は円柱で、三節をつくる。中節は連珠文。上部と基礎が大きく、竿のみが細く短い感じがする。鎌倉時代後期の造立。

基  礎

基礎は平面円形で、上端に単弁反花、側面は無地

 社氏墓地(やしろしぼち)三尊種子板碑                     石仏と石塔-目次!

馬見岡綿向神社 本殿(県指定文化財、江戸時代中期 宝永四年 1707年再建、入母屋造)

大正六年(1917)に内陣を改造、昭和五十八年(1983)に屋根を桧皮葺から銅板葺に改めている。

 石燈籠(いしどうろう)

*近江鉄道 日野駅前より近江鉄道バス北畑口行きに乗車、「向町(むかいまち)バス停」下車、北方向へ徒歩 約3分。

(撮影:平成23年10月26日)