金剛輪寺(こんごうりんじ)三重塔(滋賀県愛知郡秦荘町松尾寺874番地)

  聖武天皇の勅願により天平年間(729-49)に行基が開いたという天台宗の巨刹

金剛輪寺三重塔(重要文化財、鎌倉時代 寛元四年 1246年、桧皮葺、高さ 22.15m)


二層部、組物は三手先、軒は二軒繁垂木

初層の軒反りが美しい

金剛輪寺は湖東三山・真中のお寺

松峰山金剛輪寺は聖武天皇の祈祷寺として天平年間に行基が開山した

塔は高欄のない広い縁をめぐらし、中央間板唐戸、脇間連子窓、中備えは三間とも間斗束


組物は三手先、軒は二軒繁垂木

初層内部の大日如来

二・三層は組高欄をめぐらし、中備えの間斗束はない。相輪は復元修理時に新鋳された

三重塔の内部は四天柱があり大日如来を安置する


初層内部、二重折上組入格天井

三重塔、初層、二層部

昭和53年復元修理が完工した。解体修理の時、初層には旧材が用いられたが二・三層はほぼ新造

二天門 (重要文化財、室町時代)

本堂(国宝)脇の「血染めの紅葉」も色づきかけている

本尊の聖観音像は秘仏で、像を刻むとき木肌から赤い血が流れたという

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大悲閣本堂(国宝、鎌倉時代 弘安十一年 1288年、入母屋造、桧皮葺)

本堂の中には重文級の多くの仏像が安置されている

(平成17年10月30日 撮影)

*金剛輪寺は、紅葉の名所。紅葉にはまだ少し早いが、近江鉄道バスが湖東三山・永源寺のシャトルバスを出していた。普段は交通の便が非常に悪く路線バスはない。初夏と秋のシーズンに出している。この日は天気もよくハイキングの人が多く参られていた。