白山神社(はくさんじんじゃ)阿弥陀三尊板碑

 白山神社(はくさんじんじゃ)(滋賀県米原市曲谷206)

   拝殿の南側に二基並んで立っている南側の板碑で、南北朝時代前期の造立。

白山神社(はくさんじんじゃ)阿弥陀三尊板碑 (南北朝時代前期、花崗岩、高さ 143Cm)

頭部山形、下に二段の切込、額部は突出する。身部は上方を彫りこみ、蓮華座上に坐す定印阿弥陀如来を刻み、下方に脇侍の種子を刻む

板碑 頭部

頭部は丸みを帯びた山形、二段の切込は深く側面にまで及び、額部は突出する。

身部上方、二重円光式の彫りくぼめの中に、蓮華座上に坐す定印阿弥陀如来を半肉彫りし、その下左右に観音・勢至の種子を刻む

脇侍の種子

阿弥陀坐像の下、向かって右側に観音菩薩の種子「サ」、左側に勢至菩薩の種子「サク」を刻む

滋賀県では、日野町の社氏墓地三尊板碑とともに、数少ない板碑 板碑、側・背面

二基並んで立つ板碑

曲谷(まがたに)は、石造文化財の製造地でもあり、板碑の他、たくさんの遺品が残っている

 白山神社(はくさんじんじゃ)阿弥陀一尊板碑                   石仏と石塔-目次!

白山神社 (はくさんじんじゃ)

 板碑(いたび)

*JR東海道本線 近江長岡駅前から近江鉄道バス甲津原行きに乗車、「曲谷バス停」下車 東方向へ徒歩 約2分。

(撮影:平成23年10月11日)