清水寺(きよみずでら)正平塚五輪塔

 清水寺(きよみずでら)正平塚五輪塔(島根県安来市清水町)

   この地方の大寺院 清水寺に関係する正平塚に置かれている五輪塔で、南北朝時代 正平十年(1355)の南朝紀年銘がある。

清水寺 正平塚五輪塔 (市指定文化財、南北朝時代中期 正平十年 1355年、安山岩、火輪迄の高さ 152Cm)

「清水坂下バス停」の交差点、東南角に建つ清水薬師堂の前「正平塚」に置かれている。風・空輪を欠失し、他塔の宝珠形を載せる。

地元では、この五輪塔を南朝の忠臣 児島高徳の墓と伝えている。

火  輪

軒口厚く、軒裏から先端に強く反りあがる。

水 輪

やや押しつぶした球形。

正面の地・水・火輪に五輪塔四門の梵字、西方菩提門の内 「アン・バン・ラン」を大きく薬研彫する。他の三面に梵字は、刻まれていない。

地 輪 正 面

地輪は高く、正面「アン」の両側に「正平十年(1355)乙未、二月八日、一結敬白」と南朝の紀年銘を刻む。

刻銘:「二月八日、一結敬白」 刻銘:「正平十年(1355)、乙未

基礎 正面の刻銘

正 平 塚 (しょうへいづか)

向って右から二番目の地蔵石仏と五輪塔に正平年の南朝年号があり、正平の年号に因んでいる。

出雲・伯耆地方には、身内の不幸があると葬儀の後に故人の戒名をお札に書き、地蔵に貼って回るという風習があり、地蔵はもとより五輪塔にまでお札が貼られている。

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清水薬師堂 (江戸時代中期 享保年間 1716~36年)

薬師堂は、清水寺大門近くにあったものを現在の地に移転した。写真、向って左端が正平塚。

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*JR山陰本線 安来駅前から安来市広域生活バス安来-清水線、又は観光ループ線に乗車、「清水坂下バス停」下車、すぐ。バス停を降りると、信号のある交差点の角にある。

(撮影:平成24年9月18日)