興林寺(こうりんじ)(東京都八王子市小安町4-4-18)
阿弥陀種子の下に大日如来三身真言で刻んだ板碑で、鎌倉時代中期 弘安六年(1283)の紀年銘がある。
興林寺 阿弥陀一尊種子板碑(市指定文化財、鎌倉時代中期 弘安六年 1283年、緑泥片岩、高さ 111Cm 幅 36Cm)
門内左手に立つ。頭部山形を欠損、身部上方に阿弥陀の種子を蓮華座上月輪内に薬研彫し、下に大日如来三身真言と紀年銘を刻む |
板碑 頭部
頭部山形を欠損する。身部の輪郭はない。
蓮華座上月輪内に刻まれた、阿弥陀如来の種子「キリーク」 | 身部下方、大日如来三身真言、その下に紀年銘を刻む |
大日如来 三身真言(三種悉地真言)
向かって右:「ア・バン・ラン・カン・ケン」(大日法身真言)
中央:「ア・ビ・ラ・ウーン・ケン」(大日報身真言)(胎蔵大日真言)
向かって左:「ア・ラ・ハ・シャ・ナウ」(大日応身真言)
大日如来 三身真言(三種悉地真言)が刻まれているのは珍しい | 刻銘:「弘安六年(1283)」 |
紀年銘
刻銘:「弘安六年(1283)」、「六月二十六日」
板碑 覆屋
屋根が銅板葺の覆屋に安置されている
本立寺(ほんりゅうじ)阿弥陀三尊種子板碑 石仏と石塔-目次!
興林寺(こうりんじ)本堂 (浄土宗)
*JR八王子駅下車、南口から西方向へ 約3分。
(撮影:平成24年4月19日)