徳蔵寺(とくぞうじ)千庚申塔

 徳蔵寺(とくぞうじ)千庚申塔(せんこうしんとう)(栃木県足利市猿田町9-3)

  門内左手、庚申堂に安置する千庚申塔で、軸部の四面に「庚申」の文字が千組刻まれている。寛政十二庚申年(1800)十二月庚申日の造立。

徳蔵寺(とくぞうじ)千庚申塔(県指定文化財、江戸時代後期 寛政十二年 1800年、砂岩、高さ 262Cm)

最上部三面に青面金剛・二童子・日月と四夜叉、屋根下の一段に青面金剛の真言、軸部に「千庚申」、基礎に三猿・二鶏と銘文を刻む

頂部正面の青面金剛

中央に邪鬼を踏む青面金剛、左右に二童子、上方に日・月を刻む

頂部、向かって左面の二夜叉 頂部、向かって右面の二夜叉

青面金剛、二童子、四夜叉等、彫刻としても大変優れている。

頂部 背面

中央に大きく青面金剛の種子「ウーン」、両側に「寛政十二庚申年(1800)」、「十二月庚申日建之」と刻む

笠 部

雲形の様な屋根を懸ける

ダン・バ ・ ダン ・ バ ・ ャシキ .②  面側左  ヤ ・ バ ・ イデ ・ ンオ .① 言真、字梵 面正 

屋根下の一段、青面金剛の真言(正面・左側面)

枠内は青面金剛の真言を、右から左に①.「オン・デイ・バ・ヤ」、②.「キシャ・バ・ンダ・バンダ」と刻み③.に続く

 ーカ ・ ーワソ .④  面側右  ←  カ ・ カ ・ カ .③  面背

屋根下の一段、青面金剛の真言(背面・右側面)

青面金剛の真言を、右から左に③.「カ・カ・カ」、④.「ソワー・カー」と刻む

青面金剛の真言全文:「オン・デイ・バ・ヤ、キシャ・バ・ンダ・バンダ、カ・カ・カ、ソワー・カー」

身部正面、「千庚申」と大きく刻み、余白に「庚申」の文字を刻む 身部側面、輪郭線を巻き「庚申」の文字で埋めつくす。

正面に「千庚申」と大きく刻み、両側面・背面と合わせ「庚申」の文字を千組刻んでいる。

身部側面、部分

「庚申」の文字列に異様な迫力を感じる。

基礎 正面

輪郭の内側に「見ざる」・「聞かざる」・「言わざる」の三猿と雄鶏・雌鶏の二鶏が刻まれている

基礎 右側面

正面を除く三面には、銘文が刻まれている。

現地説明板には、[銘文のあらましは、塔の建立者は長真勝という人であること。庚申の夜を守るのは三尸三彭をさけるためだというのは道教の説明で

青面金剛の信仰と無関係であること。諸州で青面金剛を石に刻して庚申塔と名づけるものは、観音、地蔵の像を拝するのと同様に、庚申の夜に青面金剛

を尊信したもので道家の説とは関係ないこと。青面金剛の利益は無方で、これを尊信すれば悪病災難を免れ、ついには菩提の境に達すること。従って、

この塔の建立者の功績は大きいこと。以上の撰文は、「浅草寺別当代」の「渕海」が誌したものである等である。]と書かれている。・・・・・・・・・・・・・・・・・

刻銘:「浅草寺別当代、法印大僧都淵海誌」 徳蔵寺 千庚申塔(県指定文化財、江戸時代後期)

基礎右側面の最後に、「浅草寺別当代、法印大僧都淵海誌」と刻まれている

 徳蔵寺(とくぞうじ)地蔵種子 自然石塔婆                          石仏と石塔-目次!

徳蔵寺 庚申堂

千庚申塔は、堂内に安置されている。

*JR両毛線「足利駅」下車、 南東方向へ 約2.6Km。

(撮影:平成24年4月23日)