浄徳寺(じょうとくじ)(栃木県足利市県町1545)
阿弥陀三尊の種子を刻んだ板碑で、先の東日本大震災で二分断され修理が施されている。南北朝時代 貞治六年(1367)の在銘。
浄徳寺阿弥陀三尊種子板碑(市指定文化財、南北朝時代中期 貞治六年 1367年、緑泥片岩、高さ 75.5Cm 幅 27.5Cm)
頭部山形、下に二段の切込。身部は、上方に阿弥陀三尊の種子を蓮華座上に、下方は中央に宝瓶三茎蓮、左右に紀年銘を刻む |
板碑 頭部
頭部山形、下に二段の切込。身部は一重線の輪郭を巻く。
阿弥陀三尊の種子を各々蓮華座上に刻む | 身部下方、中央に宝瓶三茎蓮、左右に紀年銘 |
阿弥陀三尊は、上に大きく阿弥陀如来の種子「キリーク」、向かって右下に観音菩薩の種子「サ」、左下に勢至菩薩の種子「サク」を薬研彫する。
刻銘:下方左右に「貞治六年(1367)、七月九日」
刻 銘
供花の左右に「貞治六年(1367)、七月九日」
供花、宝瓶三茎蓮 | 東日本大震災で二分断し、修理が施されている |
浄徳寺(じょうとくじ)阿弥陀一尊種子板碑
浄徳寺 阿弥陀一尊種子板碑(市指定文化財、造立年不明、緑泥片岩、高さ 53Cm 幅 23.5Cm)
浄徳寺(じょうとくじ)阿弥陀三尊種子板碑
浄徳寺 阿弥陀三尊種子板碑(市指定文化財、造立年不明、緑泥片岩、高さ 53.5Cm 幅 27.7Cm)
浄徳寺(じょうとくじ)阿弥陀三尊種子板碑(断碑)
浄徳寺 阿弥陀三尊種子板碑(断碑)(市指定文化財、室町時代初期、応永三年 1396年、緑泥片岩、高さ 52.5Cm 幅 25.5Cm)
板碑 下方
中央に宝瓶三茎蓮の供花、左右に「応永三年(1367)、甲子、五月口日」の紀年銘を刻む。
浄徳寺(じょうとくじ) 板碑群
*東武伊勢崎線「県駅」下車、 西方向へ 約1.6Km。門前左手、石塔群の中に立つ。
(撮影:平成24年4月23日)