大日寺(だいにちじ)(鳥取県倉吉市桜354)
大日寺五輪塔群は、三つの地域に分かれて立っているが、その中で最大のものがこの頼朝墓と呼ばれている大型五輪塔。
大日寺(だいにちじ)五輪塔(伝 頼朝墓)(県指定史跡、鎌倉時代後期 、凝灰岩、高さ 220Cm)
風・空輪、一石からなり、空輪の尖りはわずか | ||
大日寺から西へ約500m、山裾から約50m登った山中に立っている | 水輪、角ばった球形で、五輪塔四門の梵字を月輪内に薬研彫する |
火 輪 (梵字:ラク)
軒口厚く、ゆったりと反る。上端に低い一段を露盤として刻出する。
五輪塔は火輪の軒幅が狭く、また火輪の上端に露盤を作るなどこの地方独特のものになっており「大日寺式」と呼ばれている。 |
五輪塔 四門の梵字、上(空輪)から下(地輪)へ
キャ・カ・ラ・バ・ア (東方、発心門) キャー・カー・ラー・バー・アー (南方、修行門)
ケン・カン・ラン・バン・アン (西方、菩提門) キャク・カク・ラク・バク・アク (北方、涅槃門)
地 輪 (梵字:ア)
方形で、やや背が高い。
石仏、五輪塔の横に置かれている。 | 大日寺五輪塔群は、三つの地域に分かれて立っている |
大日寺五輪塔群は、この頼朝墓の他に大イチョウを中心に円地坊五輪塔群、円地坊を西北へ約100m登った極楽の峰五輪塔群があり、
鎌倉時代から室町時代にかけての造立とみられている。
大日寺(だいにちじ)五輪塔(伝 頼朝墓)(県指定史跡、鎌倉時代後期)
頼朝墓と呼ばれる大型五輪塔を中心に小型五輪塔が周りを取り囲む。
頼朝墓入口に立つ五輪塔二基
頼朝墓の入口に立派な五輪塔が二基立っている。二基とも素面で、四門の梵字は刻まれていない。
向って左側五輪塔(凝灰岩、高さ137Cm) | 右側五輪塔(鎌倉時代後期、凝灰岩、高さ163Cm) |
大日寺(だいにちじ)五輪塔群(極楽の峰) 石仏と石塔-目次!
大日寺(だいにちじ)(天台宗)
寺伝では、平安時代 承和八年(841)に円仁により開かれたという。
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*JR 山陰本線 倉吉駅前から日ノ丸バス高城線 桜行きに乗車、終点「桜バス停」下車、南西方向へ徒歩 約5分で大日寺。伝 頼朝墓は、さらに西へ500mそこから北へ約100mの山腹に立っている。
(撮影:平成24年6月28日)