大日寺(だいにちじ)(鳥取県倉吉市桜354)
円地坊は、大イチョウを取り囲んで小型五輪塔が百三十基余り、宝篋印塔が数基ある。五輪塔は、鎌倉時代前期から室町時代に至る作品。
大日寺(だいにちじ)五輪塔群(円地坊)(県指定史跡、鎌倉時代~室町時代 、凝灰岩)
大日寺(だいにちじ)五輪塔群(円地坊)
「日本石造美術辞典」(川勝政太郎 著、東京堂出版)によれば、一石彫成で水輪に月輪と梵字「バン」を墨書きした鎌倉前期の五輪塔があるという。
大日寺(だいにちじ)五輪塔群(円地坊)
大イチョウの周りを五輪塔群が取り囲んでいる。
大日寺(だいにちじ)五輪塔群(円地坊)
五輪塔は小型で、火輪は緩やかに反り上端に露盤を作る。この地方独特の特長を備えている。
大日寺(だいにちじ)五輪塔群(円地坊)
小型五輪塔は、各輪に「五輪塔四門の梵字」を刻んだものも多数あり、火輪は上端に露盤を作る。
大日寺(だいにちじ)の大イチョウ(雌木)(県指定天然記念物、目通り周囲 11.3m 樹高30m 枝張り 東西20m 南北 25m)
大日寺(だいにちじ)五輪塔群(円地坊)
大イチョウを中心に百三十基余りの小型五輪塔が置かれている。
大日寺(だいにちじ)(天台宗)
大日寺には、平安時代後期の薬師如来立像(県文)や嘉録二年(1226)銘の阿弥陀如来坐像(重文)を有している。
*JR 山陰本線 倉吉駅前から日ノ丸バス高城線 桜行きに乗車、終点「桜バス停」下車、南西方向へ徒歩 約5分で大日寺。さらに西へ 約700mの所に「円地坊」がある。「円地坊」を西北方向に約100m登ると「極楽の峰」があり見事な五輪塔が多数ある。
(撮影:平成24年6月28日)