永昌寺(えいしょうじ)十三重石塔

 永昌寺(えいしょうじ)十三重石塔(鳥取県倉吉市岩倉236)

   反花座と基礎側面の格狭間が美しい十三重石塔で、鎌倉時代中期の作品と推定されている。

永昌寺(えいしょうじ)十三重石塔(県指定文化財、鎌倉時代中期、輝石安山岩、高さ 370Cm)

初層軸部は新補で、やや背が高く、四面とも無地。
十三重石塔は、本堂に向かって左手前(境内南側)に立っている 初層軸部西面の前に相輪頂部の請花・宝珠が置かれている。

初層・二層屋根

軒は緩やかに反り、各層屋根の上部に極めて低い上層の軸部をつくりだす。軒下の垂木型は刻まれていない。

岩倉城跡付近から出土したもので、初層軸部、十二・十三層屋根、相輪は後補。各層の軸部が極めて低く、全体に背が低いものとなっている

基  礎

側面は四面とも二区に分け、各々内に格狭間を作る。格狭間の形は、兵庫県豊岡市の八幡神社九重石塔によく似ている。

相輪は後補で、九輪の一部を使っている。十三重石塔は、屋根の反り、格狭間の形などから鎌倉時代中期の作品と推定されている

基  礎 ・ 反 花 座

基礎と単弁反花座は一石で造られている。単弁反花座と格狭間は、この石塔最大の見所で大変美しい。

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永昌寺(えいしょうじ)本堂 (曹洞宗)

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*JR 山陰本線 倉吉駅前から日ノ丸バス広瀬線 広瀬行きに乗車、「岩倉バス停」下車、南方向へ徒歩 約7分。

(撮影:平成24年6月28日)