花見潟墓地(はなみがたぼち)石造宝塔残欠(赤碕塔)(鳥取県東伯郡琴浦町赤碕)
県指定の赤碕塔同様の大型塔で、大型の赤碕塔はこの二基のみが残存する。残念ながら風化が激しく細部は不明だが、相輪まで残っている。
花見潟墓地 石造宝塔残欠(赤碕塔) [指定なし、鎌倉時代後期(推定)、安山岩、大型塔 ]
塔身南面、風化が激しく、原形をとどめていない。下部、反花座も不明。 | ||
花見潟墓地、県指定 赤碕塔の東側に立っている | 塔身、北面はコンクリートで補修されている。 |
笠
宝篋印塔式の笠で、下二段、上六段の段型、最上部は二区格狭間の露盤とする。隅飾りはすべて欠失する。
相輪は完存するが、風化が激しく細部の文様等は不明。残存する赤碕塔は、小型・中型と数点あるが、大型では花見潟墓地の二点のみが残る |
基礎・台座
基礎と台座は一石で作る。基礎上端は二段、側面は二区で夫々内に格狭間を入れる。
花見潟墓地に残る二基の赤碕塔 (中央は県指定文化財の赤碕塔)
花見潟墓地 河原地蔵尊(町指定文化財、江戸時代中期 延享四年 1747年、安山岩、高さ 430Cm)
現地の説明板によれば、西誉求方が発願者になり、廻国供養塔として建立された。
花見潟墓地(はなみがたぼち)
花見潟墓地は、海岸に面した自然発生型墓地で、西日本最大級の規模。二万余基の墓がある。
*JR 山陰本線「赤碕駅」下車、北東方向へ徒歩 約12分。赤碕駅から北へ約100mの五差路を北東方向へ進み、赤碕交差点を過ぎて民家につき当たる。そこから海へ下りる小道を降りて行けば二基の赤碕塔が見える。
(撮影:平成24年9月17日)