埼玉県の塔

　 喜多院（きたいん）多宝塔（埼玉県川越市小仙波町1-20-1）

　　 「川越大師」と呼ばれる埼玉県下第一の名刹で天台宗の寺院

喜多院多宝塔（県指定文化財・江戸時代 寛永16年 1639年・本瓦葺 ）

喜多院は、淳和天皇の勅により平安時代 天長七年（８３０）慈覚大師円仁により創建された勅願所

	上重、四手先組物と二軒繁垂木（昭和50年 1975年に復元）
	下重、二手先組物

多宝塔はもと白山神社と日枝神社の間にあった。明治45年道路新設のため移築（慈恵堂脇）、昭和50年に現在地に完成した。

明治に上重が失われ昭和50年（1975）に新しく復元された。

塔は石造基壇上に建ち擬宝珠高欄を付した縁をめぐらす。中央間は桟唐戸、脇間盲連子、中備えは中央間蟇股、脇間間斗束

相輪部、露盤（ろばん）と覆鉢（ふくばち）。上重の瓦
下重、四隅の鬼瓦

相輪（右写真）は型通りで、九輪（くりん）の上には四葉、六葉、八葉、火焔付宝珠がのっている

塔の内部は、四天柱があり来迎壁を設け釈迦・多宝如来を安置する

	下重、中備え中央間の蟇股（かえるまた）
	下重、擬宝珠付高欄

下重、軒は二軒繁垂木、組物は二手先、木鼻が面白い（写真左）

慈眼堂（重要文化財・江戸時代 正保2年 1645年・単層宝形造・本瓦葺）

天海僧正（慈眼大師）の入寂（寛永20年 1643年）の三年後、徳川家光の命により御影堂が建てられ天海僧正の木造が安置された

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慈恵堂（じえどう）（県指定文化財・江戸時代 寛永16年 1639年・入母屋造・銅板葺）

慈恵大師（良源）と慈眼大師（天海）を祀った両大師のお堂で、潮音殿とも呼ばれている

（平成17年8月15日撮影）

＊川越市は古い町並みを残しています。交通の便もよく、歩いていても楽しい町です。.